2016年11月17日

宝塚歌劇・花組公演・金色(こんじき)の砂漠&雪華抄(せっかしょう)「ビルマーヤとジャーの幸せな結末に共感」



宝塚歌劇・花組公演 「雪華抄(せっかしょう)」&

「金色(こんじき)の砂漠」を観劇してきました。



宝塚舞踊詩
    「雪華抄(せっかしょう)」

通常は、芝居(ミュージカル)の後、レビュー(ショー)なのですが
和物ショーで、フィナレーの事を考えてか、今回は珍しい逆パターン。
国際的に活躍するファッションデザイナー丸山敬太氏が、
衣装デザイン・監修を手掛けました。



冒頭、暗転から、「よーいやさァ」の掛け声で、ライトがつき
「京都の都をどり」ような華やかな着物姿は、いかにも宝塚と言う感じです。
花鳥風月をテーマに、華麗に格調高く繰り広げる四季の舞踊絵巻が描かれ
ラストは、桜花舞う春で、公演時期的には新春演目の方が良かったのでは?
和物は、艶やかさなのですが、どうしてもダイナミズムが不足しがち
ですが、「安珍・清姫伝説」を現代風にアレンジし、ストーリー性が
あり、素晴らしかったです。



二作目の期待と重圧
上田久美子さんは、宝塚歌劇団の演出家として、
「星逢一夜(ほしあいひとよ)」で、大劇場デビューを果たし
観客を魅了し、鮮烈デビューを果たし、注目の二作目となります。



上田スタイル
一作目は、時代劇、二作目は一転して、砂漠の民の物語で、
未だ二作目ですが、「星逢一夜」を見て、この作品を見比べると
宝塚にしては、地味なオープニング、幼少時代の回想シーン、
二つの恋の対比、冒頭シーンを伏線にラストにつなげる、悲劇モノなど、
上田スタイルとも言えるようなモノが見受けられます。
重圧だと思うのですが、前作好評だった(私が勝手に名付けてる)
上田スタイルが後述のような事を考えさせてしまいました。



格差恋愛
「ギィ」という名の奴隷(明日海りお)と王国の王女(花乃 まりあ)の
格差恋愛の物語で、王女が乗り物から、四つん這いになったギィの
背中を踏んで降りるシーンのインパクト、、そして、王女のベッドの下で、
犬のように眠る奴隷の身分とともに、身を窶(やつ)した王女を守るナイトの
ように見え、無言の内に二人の関係を説明しています。



一作目の水準をどれ位維持するか
デビューまもない頃、一作目が大ヒットすると、それ以上を
狙えればベストですが、何でも観客が新鮮に感じる一作目と違い
基準が出来てしまい、一作目と同じスタイル、違ったスタイルを
どう配分するか、迷いが生じ、一作目を超える事は至難の業と
言えるとともに、一作目の水準を何処まで維持するかでの
その人の力量が占える面がありますが、上田久美子さんは、
期待以上の水準で、巧みな筋運びで、驚きや笑いも織り交
ぜた作品で三作目以降が楽しみです。



二つの恋
王族同士の云わば定められた形式的結婚に
許されぬ王女と奴隷との本当の恋という構図があり
微妙な三角関係とも言えます。
恋@
第一王女タルハーミネ (花乃 まりあ)
王族の結婚相手テオドロス (柚香 光)
第一王女の奴隷 ギィ(明日海 りお)

恋A
第二王女 ビルマーヤ (桜咲 彩花)
王族の結婚相手ゴラーズ (天真 みちる)
第二王女の奴隷 ジャー(芹香 斗亜)



恋@の関係
好きなのに意地を張り合うタルハーミネと
ギィ、そして、王家の誇りも捨て、タルハーミネも
救わず逃げるテオドロスと三人の関係は最悪。



恋Aの関係
ビルマーヤとジャーは終始良好な関係で、
二人の仲を裂くかに思われたゴラーズは
奴隷にも気を使い、人間的魅力に溢れ、誠実で、
ビルマーヤもゴラーズもその人間性に惚れ、
最期は、ジャーの為に命をかけると言う
何とも奇妙だけどグッドな関係。



ちょっと?な結末
タルハーミネとギィは、上田スタイルをとったために
不幸な結末を迎えるのですが、タルハーミネは、身内の死と言う
不幸な代償を払ったものの真実の愛を得るのですが、
前途ある未来を何故か自ら捨て去ってしまう行動が不可解で、
結果として、ギィも不幸にしてしまいます。



王妃アムダリヤ (仙名 彩世)の場合は、最初は憎んだ夫を
愛してしまった行動として、理解できるのでき、
又、「星逢一夜」の悲劇は非常に合理性があるのですが、
タルハーミネの行動は、「力技」で持ち込んだようで
何か釈然としないモノが残りました。



対して恋A のジャー(芹香 斗亜)は、忠義と愛するビルマーヤを
守る為に戦い、王家を追われ、言わば普通の人になったビルマーヤに
付き従い、ビルマーヤとジャーは、宝塚王道ハッピーエンド的な
ラストとなり、爽やかなストーリテラー役も演じ分け
こちらのカップル・キャラに魅力を感じた観客も多かったようです。



更なる飛躍
今作品は、二つの愛の形の違いと言うよりも、
悲劇(上田スタイル)に拘らず、タルハーミネとギィも
宝塚王道ハッピーエンドで良かったのでは言う気がします。
そう言った意味でも、ブロードウェイのコミカル恋愛ミュージカルの
ような上田久美子さんの作品を観たい気がします。
  


posted by 橙花 薫 at 23:51| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月09日

宝塚歌劇・雪組公演「私立探偵ケイレブ・ハント」



10月9日に宝塚歌劇・雪組公演のミュージカル・ロマン

「私立探偵ケイレブ・ハント」とショーグルーヴ

「Greatest HITS!」を観劇しました。



新作・私立探偵ケイレブ・ハント
雪組公演の「ローマの休日」も観劇したのですが、人気原作モノは
主人公キャラやストーリーなど、ある程度の世界観が構築されていて
その流れに乗っていけますが、今作は、1950年代のハリウッドが舞台という
新作で、イメージが無く、オープニングが、その流れを左右します。
ハリウッドの撮影現場で、殺人が起こるシーンで始まり
スタイリッシュでクールな群舞があり、そのスタイルで観客を引き込み
ストーリーが展開され、なかなか見事なオープニングです。



感覚と感情
舞台・ドラマ・映画には、人の心を揺さぶる事には変わらない
のですが、泣く悲劇、笑う喜劇というようにストーリー性で
人間の感情に訴えるモノと、細かなストーリーと言うより
全体的な感覚で訴えるモノの大きく二種類がありますが、
今作は、後者の部類に入ると思います。



ストーリー上、ハリウッドが舞台となっていますが、全体的に
流れているのは、ジャズが似合うニューヨークの雰囲気、
又、ロサンゼルスで探偵事務所を営むフィリップ・マーロウの
若き日のマーロウ的な世界観が漂います。
但し、ケイレブ(早霧 せいな)とイヴォンヌ(咲妃 みゆ)の
ラストは、「さらば愛しき女よ」のようなほろ苦い結末でなく
宝塚的エンディングです。



スタイリッシュな探偵モノ
先日、尾野真千子さん主演ドラマ「狙撃」は、女性が主人公で
ハードボイルドを描いたモノは少ない中、なかなかの良作と書きましたが、
日本でも刑事・探偵モノの名作は、数あれど、意外と少ないのが
喜劇的な面もありながら、スタイリッシュな探偵・刑事モノで、



その代表作が、横浜らしいスタイリッシュな刑事を描いた
「あぶない刑事」で、時代的古さはありますが、あの感覚を
持ったモノはなかなかありません。
歯の浮くようなキザな台詞もあり、コーヒーサーバーの



繰り返しの笑い、「ケイレブ・ハント」もそんな感覚を持っていました。
ダニー・オーシャンと彼が率いる10人の犯罪スペシャリスト集団が
ラスベガスのカジノの金庫破りに挑む宝塚歌劇「オーシャンズ11]
など、そんな感覚を演じて様になるのが「宝塚歌劇」かも知れません。



ホレイショー(彩凪 翔)
ケイレブが信頼を寄せる、権力に屈しない刑事の
名で、CSI:マイアミ のホレイショー・ケイン を
思い浮かべたのは私だけでしょうか?



自然体なデート
「ローマの休日」での早霧 せいなさんと咲妃 みゆさんの
有名なデートシーンは、なかなか素敵だったのですが、
今作でも誕生日に遅れるシーンなどデートの場面が、
実に自然体で、怒ったたり、ふくれたり、困ったり
照れたり、二人の感情変化が面白く、波打ち際のシーンなど
本当に波打ち際にいるかのような感じになります。



ロリータの笑撃
探偵事務所の共同経営者のジム・クリード(望海 風斗)の
恋人が、声も子供っぽい感じにしてて、ロリータ的な
レイラ(星南 のぞみ) で、イメージから似つかわしくない
感じだったのですが、ジムが撃たれ、軽傷で済むのですが
探偵を辞めて欲しいと思うようになり、探偵事務所の仲間と
共に立ち上がろうとすると、子供のように「エーン、エーン」と



泣きじゃくり、たびたび機先を制され、「うるさい」と怒られてしまい
受け手の巧さもあり、爆笑が起き、それも舞台袖に下がっても
その余韻が残っていました。
その時、私は初めて綾小路きみまろさんのように「そう言う事
だったんですね」と気付かされました。
そんな時、星南 のぞみさんは「宝塚に入って良かった」と思うのでしょうね。



スナイパー
ケイレブのかつての戦友で、腕利きスナイパー
ナイジェル(香綾 しずる)は、闇の世界に身を投じ
警察の厄介になった処を、人間性を知るケイレブが
身元保証人になり、ケイレブに借りが出来ます。
敵か味方か解らず謎めいて、クールな感じで独特の存在感があり、
この作品にアクセントを加えています。



最後には、その借りを返す事になるのですが、そのくだりが、
良く解らず唐突に判明します。
私的には、マクシミリアン(月城 かなと)に雇われ
ケイレブ達の銃撃を命令され、悩むシーンなどを入れると
作品に人間的な厚みが出た感じがします。



その代わり、省くとすると、ロマネコンティをレストランで
貰うシーンは、結果としてメキシコマフィアと敵対する
アメリカマフィアを応援した形を意味してると思うのですが
必要なのか?、あったとしても、ケイレブなら、「今夜
レストランのお越しの皆さんに、オーナーからだと言って
このロマネを開けて下さい」と言うと思います。



Greatest HITS!
ジュークボックスがあり、米ダンス音楽番組「ソウルトレイン」の
テーマ曲で始まり、アイルビゼアー、オーバーザレインボーなど
お馴染み曲が多く「Greatest HITS!」らしい、楽しいショー
だったのですが、残念だったのが、「クリスマスメドレー」で
ショーでも「出演者が、ハロウィンも終わってないのに、
クリスマスかよ」とボヤクのが、的をついていました。



ショーでは歌わなかったマライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」
なら、ヒットソングとして可笑しくない感じですが、本格的
クリスマスソングが結構長く続き、工夫は凝らしてありますが、
何か、?の感じがあります。



ベートーベンの「運命」がなかなか聞き応えがあり、テーマや
組み合わせの妙として、実は、私的には、エレクトリック・ライト・
オーケストラが70年代にヒットさせた「Roll Over Beethoven 」も
メドレーするのではと・・・。



サマータイム&黒い炎
ジャズスタンダード「サマータイム」は、ジョージ・
ガーシュウィン「ポーギーとベス」のために作った曲だけに
宝塚歌劇でも良く使われる曲ですが、今回も歌・ダンスで
見応え、聞き応えがありました。
今回ショーで抜群の選曲と思ったのが、ジャズ色の強い



ブラス・ロックの旗手として名を上げた「チェイス」の
「Kい炎」、燕尾服ではないですが、結構フォーマルな衣装での
ダンスに、この曲が意外とハマるのです。
この曲の終わりの「バーバーバァバァバン」のキメが
ダンスのキメともシンクロして、ワルツ・タンゴ調の
燕尾服ダンスも素敵ですが、宝塚歌劇の新しい扉を開く
曲調かも知れません。



  
posted by 橙花 薫 at 23:58| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月09日

宝塚歌劇・星組公演「桜華に舞え」(時代に奉げた博愛、退団トップが奉げた博愛)



9月8日の宝塚歌劇・星組公演「桜華に舞え」を観劇しました。

この公演は、北翔 海莉さんと妃海 風さんのトップコンビの

退団公演となっていて、退団公演と言うモノを考えさせれれました。



退団公演

宝塚歌劇の公演スケジュール・演目は、1年以上前から殆ど

決定していて、去る者、見送る者の退団の演出上の工夫はありますが、

トップでも、基本的に公演演目は選べず、退団する時期の公演が

退団公演になります。

ベストは、作品的、又、退団トップのカラーに合った作品ですが、

なかなか、そう都合良くはいきません。



トップ役柄

月組トップスター龍 真咲さんの退団公演は「NOBUNAGA<信長> −下天の夢−」、

と題名からして、明白ですが、今回の星組トップスター北翔 海莉さんは、

「桜華に舞え」の「人斬り半次郎」と恐れられた桐野利秋(中村半次郎)で、

信長に比すれば、認知度の高い主人公ではありません。



両トップの王道パターン

宝塚歌劇の両トップの王道パターンは、愛し愛される悲恋、又は、

恋愛成就ですが、桐野利秋(北翔 海莉)が、会津の戦いで

倒した相手の娘で、砲弾から身を呈して救った大谷吹優(妃海 風)で、



愛と言うより、尊敬と言う感じで、又、故郷国許には、桐野利秋の親友の

衣波隼太郎(紅 ゆずる)の恋相手と結婚すると言う微妙な関係です。



薩摩言葉と人物相関関係

人物相関関係が複雑で、又、薩摩の雰囲気を出すために、

「・・・でごわす」などの薩摩言葉を散りばめる事はありますが、

今回はかなり本格的で、「何を言ってる解らない」や

「ストーリーが良く解らない」と言う幕間や終演後、口にする

観客が多く、薩摩言葉と人物相関関係だけなら、私的には



未だ何とか言う感じでしたが、冒頭から前半、1932年の五・一五事件の

犬養 毅暗殺から、米ドラマ「クワンティコ / FBIアカデミーの真実」の

ように、過去・未来的に相互移動するので、ナレーションも珍しく

多用されるのですが、時代感覚が錯綜し、混乱してしまいました。



挑戦的・野心作&
   異質な退団公演


オーソドックスと言うより、かなり異質な退団公演、

裏を返せば、認知度が低い主人公・難しいストーリー、薩摩言葉等

挑戦的・野心作と言えます。



博愛

桐野利秋(北翔 海莉)が、砲弾から身を呈して救った

大谷吹優(妃海 風)も、愛と言うより、勇敢に闘った男への

敵味方区別ない博愛、救われた大谷吹優(妃海 風)も博愛社に

身を投じ、衣波隼太郎(紅 ゆずる)も、賊軍となった桐野利秋の最期、



死者に鞭打つような態度に激怒するのも、友情とともに博愛の気持ちがあります。

西郷隆盛(美城 れん)も敵味方と言うより、時代変革の為への博愛がありました。

又、退団意志を固めたトップや団員は、有終の美を飾りたい気持ちとともに

次期トップや後輩の為に何か残してあげたいと言う博愛の気持ちが

涌いてくるようで、退団公演には、それが良く現れます。

それに応えるように、演出・脚本・スタッフが其れをアシストします。



勝者なき西南戦争

官軍である衣波隼太郎(紅 ゆずる)は、故郷、親族、愛する者から

疎んじられ、桐野利秋、西郷隆盛は、官軍に功績を残しながらも

時代から疎んじられ、時代に必要とされた官軍の要職者達も

かつて徳川幕府を倒幕した仲間達を、自ら裏切り葬ると言う



十字架を背負う事になってしまいました。

作品的は、難解ですが、明治維新から西南戦争の歴史大河ロマン的に

良く描けた作品だと思います。



野太刀自顕流

中村半次郎(桐野利秋) の赤い鞘の長刀の鞘への収め方が

非情に綺麗と感じましたが、調べると薩摩藩門外不出の兵法とされ、

実戦を重視した古流剣術「野太刀自顕流」を舞台では、北翔海莉さん

演じる主人公らが、実践しているそうです。



退団者

北翔 海莉さんと同期で、西郷隆盛役を演じ、素存在感を

見せ、専科での活躍を期待されていた美城 れんさんも

退団し、又、期待の若手だった美都 くららさんも退団します。

各組を専科で支え、トップとなった北翔海莉さんだけに

挑戦的・野心作の退団公演は、北翔海莉さんらしいと言うべき

かも知れません。



ロマンチック・レビュー
   「ロマンス!! (Romance)」

宝塚レビューの伝統である、華やかで美しく香り高い世界を描いた、

ロマンチック・レビュー・シリーズ第19作品目で、退団に合わせた

ような歌詞が多く使われていた事もあり、北翔海莉さんの

声質の魅力を改めて感じます。



GO&GATE

中でも、光るゲートを上手く組み合わせ、「go」と言う掛け声が

印象的なダンスは、シンプルながら、宝塚音楽学校と言う門をくぐり、



トップになり宝塚歌劇を去って行く北翔海莉さん、そして、後に続く

後輩たちを想起させ、その若々しく、躍動的なダンスは印象的です。

北翔海莉さん始め、ダンス終了時には、団員がかなり息が上がる程に

力強いダンスでした。

最近のレビューでは、各組、毎回、新しいダンスへの取り組みが

観られ、この姿勢が、明日の宝塚歌劇を形作る気がします。












posted by 橙花 薫 at 22:50| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月11日

宝塚歌劇・雪組公演・ローマの休日(映画は小粋なラブロマンス、舞台は泣き笑い感動ラブストーリー)




8月11日、宝塚歌劇・雪組公演「ローマの休日」を観劇してきました。

多くの人が知る名作映画だけに、宝塚歌劇としてどうアレンジするかが

鍵となり、観る前は、映画のような小粋なラブロマンスを想像する観客が

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多かったと思いますが、終わってみると、泣き笑いの感動ラブストーリーで、

「ローマの休日」で、この作品と同じ、早霧せいなさんと咲妃みゆさんの

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トップコンビ「星逢一夜」のような涙を流す運命が待ち受けています。

因みに、来年2月に愛知・中日劇場にて、「星逢一夜」が再演されるようです。

シネマの宝塚歌劇化として、かなり上位に入る作品だと思います。

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宝塚歌劇・雪組

早霧せいなさんがトップになって以来「ルパン三世」、「るろうに剣心」、

そして、今回の「ローマの休日」と、ある意味、世界観が確立した作品の

舞台化で高評価が得られているのは、「芝居の雪組」の伝統から培われた

芸達者なタカラジェンヌを揃えた層の厚さにある気がします。

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スクーター疾走シーン

アン王女の束縛から解放された心を表わすジョー・ブラッドレー (早霧 せいな)と

アン王女(咲妃 みゆ) の有名なスクーターの疾走シーン感を如何に

表現するか注目していたのですが、多分、電動車を改造し、

映画にそっくりなスクーター(ヴェスパ、というのはメーカー名)で、

登場し、予想通り背後に映像と言う手法で、巧みだったのが、

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映像でカーブすると、回り舞台に載ったスクーターを少しづつ左右に

動かし、疾走感を出していました。

その他、二人のローマでのデートシーンに場所の動き、時の流れがある

舞台装置、演出で、これがこの作品のラストの大きな力となっています。

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もう一つ欲しかった演出効果

冒頭、スナップ写真のような映像で、シネマ感を出した小粋な演出が

あったのですが、もう一つ欲しかった場面があります。

ラスト近く、ジョー・ブラッドレーのエレベータの中のような

自宅に、相棒カメラマンのアーヴィング・ラドビッチが

王女のスクープ写真を持ってくるシーンで、ブラッドレーは

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芽生えた愛情から、金になる写真より、二人の大切な想い出写真に

変化し、ラドビッチは、その意をくみ、王女に手渡す事になります。

その自宅の上に、ローマに町並み風景が映し出されていて、そこに

想い出写真をスライドのように映し出し欲しかったです。

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米ドラマ「24(トゥウェンティーフォー)」的効果で
     感動ラブストーリーに

舞台「ローマの休日」は、中心となるのは、二人が出会い、デートし

そして、別れると言う、たった24時間の短い時間で、観客は

米ドラマ「24」のように、セットとは言え、映像と言う感じの映画

より、遥かにリアル感を持って、時系列的に同時体験する事になります。

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日テレ・ドラマ「 時をかける少女」は、思春期と言う限られた時が

大きなテーマながら、余りにワープを多用し、時の大切さ、儚さが

失われたのが、残念だったと対照的に、この舞台では「ひととき」の

尊さが伝わって、観客は王女或いはブラッドレーとなって、別れを惜しみ

嬉しくもあり、又、悲しい、二度と訪れぬ再会を体験します。

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それをより効果的にするために、観客の目の前に思い出を映像化し、

走馬灯のように巡る時間を与える演出が欲しかったです。

先日、NHK「新日本風土記 ・宝塚」で、宝塚歌劇好きが高じて

宝塚に引っ越した長年の宝塚ファンが「(長年宝塚歌劇を見続けていますが)

今でも、時々、観劇してると(最初の頃のような)夢なのか、現実か解らない

時があります」の言葉が印象的でした。

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アービング・ラドビッチ (彩凪翔)

ブラッドレーの相棒カメラマンで、漫才の相方のような存在で

笑いシーンを演じたり、王女と初対面となる、カフェシーンなど

王女・ブラッドレーの二人のそれまでの何か落ち着かない展開に

門外漢的なラドビッチの加入で、ストーリーに安定感が生まれます。

王女のスクープ写真を持ってくるシーンでは、それまでの軽めな

男から、カッコイイ男に変身と多彩な演技を要求される役柄を

彩凪翔さんが巧みに演じています。

このシーン後、彩凪翔さんのソロの歌が、何か心に沁みます。

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マリオ・デ・ラーニ(月城 かなと)

アーニャ(王女の咄嗟に思いついた偽名)は、美容師 マリオ・デラーニに

髪をカットしてもらい、アン王女に一目惚れする陽気な美容師。

情熱的で常にハイテンションな役柄で、後半のお笑い部門を

一身に背負う役柄で、TBSドラマ「神の舌を持つ男」の木村文乃さん演じる

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甕棺墓 光(かめかんぼ ひかる)演と同様、テンションの維持だけで、相当

エネルギーを必要とする役柄で、随所の登場し、鼻に付く的な役柄なのですが、

アーニャとブラッドレーの嘘の結婚話を信じ、二人を祝福する決心をし

ジャズダンス酒場の乱闘では、二人を逃す助けるシーンでは、関西らしく

思わず観客から拍手と掛け声が起こりました。

月城 かなとさんの演技が、観客に支持された事を意味し、

役者として嬉しい瞬間です。

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夜のストレンジャー(Strangers in the Night)

ジャズ酒場の乱闘騒ぎで、アーニャ(王女)の最後の願いである、

ブラッドレーとのラストダンスは、ブラッドレーのエレベーターの

ようなブラッドレーの自宅、ラジオの音楽でのダンス。

その時に流れていた曲が、フランク・シナトラが歌って有名に

なった曲で、「夜のストレンジャー」。

正に、夜に飛び込んで来た来訪者は、王女でした。

この詞を和訳すると、ブラッドレーとアーニヤにピッタリな曲ですよ。




posted by 橙花 薫 at 22:36| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月05日

MBSおとな会「おとなならミュージカルの世界にふれよう・劇団四季」(ミュージカルで感動を)



8月4日放送MBS「〜オトナ度ちょい増しTV〜おとな会

オトナなら≪ミュージカル≫の世界にふれよう」は、大阪で

劇団四季「キャッツ」が大阪で開幕している事もあり、

劇団四季の特集でした。

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日本を代表する巨大エンタメ企業・劇団四季

8つの専用劇場を持ち600人もの俳優が所属する劇団四季は、

観客動員数は年間300万人、年間公演回数は3000回以上で

年商185億円と言う日本を代表する巨大エンタメ企業です。

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劇団結成

東大と慶応を中心として10人で結成した学生アマチュア演劇集団として

1953年に結成され、当初は、何と(ミュージカル以外の演劇を意味する)

ストレートプレイでしたが、1960年に有限会社劇団四季を設立し法人化、

1967年に四季株式会社へ改組しましたが、実は、劇団四季は、

四季株式会社が制作企画・興行運営を行う劇団です。

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劇団員が自活でき、永続的に高水準の舞台を
   提供できる劇団

演劇は、昔から芸術性と大衆性が議論される処で、そのバランスは

永遠のテーマと言え、難しいのですが、芸術性だけを求め、解る人にだけ

解れば良いという難解、マニアック的になり、次第に観客(大衆)の支持を失い、

劇団が維持出来ず、劇団員も生活に困窮し、最後は劇団解散と言うパターンが多く、

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

劇団四季が次第に志向していったのは、観客(大衆)の支持を得て

劇団経営が成り立ち、劇団員も演劇だけ自活、その生活の安定が

永続的に、高水準の演劇を提供するサイクルを生むと言う発想でした。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

ヒットアイテムの創出・ミュージカル

自活できる劇団を模索する中、1964年「ウエストサイド物語」の招聘公演を

きっかけに輸入ミュージカルへの取り組みを本格化。

劇団四季創設者の一人である浅利 慶太さんが、1971年にプロデュース

した越路吹雪さん主演のミュージカル「アプローズ」がヒット、

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

ブロードウェイの「ジーザス・クライスト=スーパースター 」を元に

初めて劇団員が中心となり、曲目以外の演出には原作とは大きく異なる

浅利慶太さんのオリジナル演出し、日本版とも言える

ロックオペラ イエス・キリスト=スーパースター」を1973年に上演し

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イエス役で主役デビューした鹿賀丈史はこの作品で絶賛され、

1979年には「コーラスライン」を上演するなど、多様なミュージカルを

上演しノウハウを蓄積し、ミュージカル「劇団四季」の名を高めました。

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自活できる劇団の課題

ミュージカル劇団として名は知られ、ヒット作も生まれましたが、

自活できる劇団としての課題が残っていました。

それは、日本の劇場は月・日単位契約やコスト面で長期間の劇場の確保が難しく

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ロングランの見込みがあっても、収益が限られる傾向がありました。

又、当時の日本では、ブロードウェイのヒットミュージカルのような、

何年、何十年と言うロングランの情報や発想を持つ人も限られていました。

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千載一遇のチャンス・キャッツ

1983年、世界で大ヒットし、日本でもヒットが見込める

ミュージカル「キャッツ」の上演権がめぐってきました。

この「キャッツ」は24匹の個性的な猫たちが都会のゴミ捨て場を舞台に

歌と踊りを繰り広げ、これまで36か国で上演、世界で最も成功した

ミュージカルと言われています。

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しかし、「キャッツ」を上演するためには、上演権や大規模な演出が

必要で8億円以上の投資が必要で、利益をだすには1年以上の公演が必要でしたが、

日本のスタイルでは長くても1ヶ月の公演しかできませんでした。

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劇団四季の挑戦

そこで、劇団四季は、ロングランで「キャッツ」を上演するために

新宿駅西口の巨大な空き地に仮設式のテント劇場を作ることになりました。

今は、音響効果・設備の優れた仮設劇場を設営する事は可能ですが、当時の

事ですから、音響効果も期待出来ませんでしたが、幸いだった都会のゴミ捨て場で

汚さや騒音が演出効果となる作品だった事です。

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大きなリスクを背負い1983年「キャッツ」開幕し、結果は公演回数474回

総入場者数48万1000人。見事投資額を回収し利益をだし、1985年には大阪での

公演がスタート。総入場者数は48万7000人、13ヶ月のロングラン公演を達成した。

1992年の大阪再演では大阪球場にドーム型の劇場を建設。

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専用劇場

キャッツの仮設劇場の成功により、自活出来る劇団を目指すには、

低コスト、期間に縛られずロングラン公演をするには、専用劇場の

必要性が高まり、又、全国に演劇分野を広めたいという思い、又、それが

将来のミュージカル観客動員につながるとの考えから

1993年、北海道・札幌に駅の再開発工事がスタートする数年間という条件つきで、

劇団四季の専用劇場JRシアターが誕生、東京には1998年、浜松町に春と秋という

劇場をオープンさせたことを皮切りに、汐留、品川など5つもの専用劇場、

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さらには全国の主要都市に続々と建設。結果、8つもの専用劇場をもつ劇団へと

進化を遂げ、8つの専用劇場、全国の劇場を含めると10以上の公演を同時に

行える世界にも類を見ない劇団となりました。

ちなみに、大阪での「ライオンキング」は3年7か月で閉幕しましたが、

私も観劇しました。

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劇団四季の総本山・四季芸術センター

横浜市あざみ野に10年前、劇団四季の総本山・四季芸術センターができました。

敷地面積は5200坪、音響などに優れた大小合わせて10ヶ所の稽古場。

俳優は音楽大学出身者のほか元「バレエダンサー」「歌手」が多く、

ピアノや鏡を備えた個室も25部屋あり、個人練習も存分に行えます。

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他にも医務室やトレーニングジムも完備で、

小守スポーツマッサージ療院は外部の人も利用可能。

研究生を含めて約600人の俳優が所属し、契約は1年ごとで全員個人事業主。

因みに、宝塚歌劇団員も、入団当初は阪急電鉄株式会社 創遊事業本部

歌劇事業部所属の社員扱いで、数年経つとタレント契約制になります。
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演劇メソッド

世界に知られる演劇メソッドと言えば「アクターズ・スタジオ」ですが、

日本では「劇団四季」の演劇メソッドが知られ、600人もの俳優が所属する

組織化された巨大劇団だけに、論理的、理論的にマニュアル化された

演劇メソッドは必需品と言え、中でも劇団四季には、独自の発声法・母音法があり、

母音の発音を正すことで五十音のすべてをきれいに発生出来るようにする手法。

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母音法
どうすれば、言葉を正確に、美しく聞き手に届けるために
「一音一音を分離させる」ことに着目したのが母音を
活用したトレーニングです。

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呼吸法
かつては精神論的なアプローチで発声を試みる演劇人もいたそうですが、
浅利さんは科学的に人間の発声メカニズムを研究し、お腹から声を出し、
役者にとって不可欠な長い息に慣れるための「呼吸法」を編み出しました。

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フレージング法
母音法、呼吸法が肉体的なトレーニングだとしたら、フレージング法は
言語感覚をフルに駆使する、頭脳面のトレーニング。
一つの台詞を、読点(「、」)の通りに区切って喋るのではなく、まずは
その台詞がどういう構造になっているかを分析し、意味合い(想念)の
変化(これを劇団では「折れ」と呼びます)が起こっているところで
息を吸う、というものです。

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ご当地ゴミ

キャッツの舞台は都会のゴミ捨て場で、舞台だけでなく、猫の視線で

描いていて、小道具は全て3倍で作っています。

ゴミは舞台だけでなく客席にも飾られ、大阪なら、ビリケンさん

551蓬莱の豚まん、グリコなど、公演地に因んだご当地ゴミが飾られ

舞台に遊び心を加えて感動を届けるています。

又、ゴミを飾るだけで、一か月かかり、専用劇場が無ければ不可能です。

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キャスティングはオーデション

キャッツのキャストは、約50人で、600人もの俳優が所属する劇団四季では

キャストの選び方は、すべてオーデションで決定されます。

ベテランでも、配役イメージに合わなければ選ばれません。

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人気俳優やアイドルなど、個人が持つ集客力で興行をうつスターシステムは

座長公演ともよばれ、スターの知名度でお客さんを満足させてると言う

スターシステムが存在しなく、これは、長く自活できる劇団として、

スターシステムに依存し、スター不在の時のリスクを避けるために、

役者層を厚くしておく意味合いが大きいでしょう。

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控えのキャスト

劇団四季には、すべての役に控えのキャストがいて、

休演リスクを避け、ロングラン公演を可能にしていると言え、

又、控えがいる事により演じる俳優も常に配役を降ろされるかもと

と言う切磋琢磨的環境を創りだしています。

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芸人・劇団人の監修もシステム化

ベテランや売れっ子のお笑い芸人、俳優などが、劇団、所属事務所などの

売れない若手の後輩を食事を奢るなどして、自分が全廃から受けた

恩義を、後輩に返していく慣習があります。

四季芸術センター2階にあう劇団四季に参加するメンバーが利用

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できる食券制の食堂があり、立場により食券金額が異なり

役員は1500円、俳優らは1300円、研究生は800円となり先輩が後輩を

自動的に支えているという状況になり、慣習までシステム化されています。

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御法度

劇団四季では、スター制度を取っていない事もあり

テレビ&映画の出演はNG、又、自活出来る劇団を標榜することや

演技に専念するために、アルバイトなども禁止していますが

劇団員同士の恋愛についてはOKで、俳優同士で結婚している場合もあるそうです。



チケットぴあ
posted by 橙花 薫 at 23:47| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月28日

NHK「蜷川幸雄 最後の挑戦」&TBS「疾走する蜷川幸雄80歳」(離脱から解脱)

チケットぴあ

5月12日に亡くなられた演出家・蜷川幸雄さんをしのんで、

蜷川幸雄さん追悼番組・NHKドキュメンタリー

「ドキュメント 蜷川幸雄 最後の挑戦 」を見ました。



TBSテレビ「疾走する蜷川幸雄80歳〜生きる覚悟〜」

ブログで書いたように、少し前に、この番組を見ていて、2014年5月から

蜷川さんにカメラを向け、約1年半にわたって記録した番組で、

HNK「蜷川幸雄 最後の挑戦」は、体調が悪化するきっかけとなった

1年半前の香港公演から、亡くなる直前までの日々を追ったモノで



前者は、蜷川さんが体調不調ながらも、蜷川演出が炸裂し、生気溢れ

後者は、復活意欲は旺盛ながらも、次第に演出家として、自身の最期を

自分自身でどう演出するかを覚悟したように感じられ、二つを観ると

蜷川幸雄さんの演出家としての姿が浮き彫りになっています。



藤原竜也&ハムレット

「疾走する蜷川幸雄80歳」で、印象的なのは、蜷川幸雄さんの

ライフワークとも言えるシェイクスピア戯曲の

2015年の8度目のハムレットでは再び藤原竜也さんで再演。

藤原竜也さんは、蜷川さんへの弔事も読み、蜷川さんの愛弟子とも言え

蜷川演出を一番知っている人と言えるのですが、稽古で、その教え通りに

するのですが、蜷川さんは尽く否定し、藤原竜也さんは解らなくなって



仕舞う程の過酷さ、何かハムレットの演出と言うより、藤原竜也さんに

教えたテクニック、教えを全部出させ、整理を促し、その上で、

藤原竜也さんのセルフ演出への扉を開いているようでした。

追悼番組を見ると、蜷川さんは、藤原竜也さんの最後の演出(教え)を

意識していた気がします。



蜷川幸雄の第一の自身に
     対する(予期された)負い目(離脱)


蜷川さんは、埼玉県川口市の下町生まれで、超進学校・開成高校に

入学し、傍から見ると誇れ、羨ましい事ですが、自分の街から離れ、

都会に通学する事(離脱)が、大きな苦痛だったようで、

全てでは無いモノの、それが集団芸術とも言える演劇に走らせたようです。

これは、自分で選んだ道(進学)ですから、ある程度、予期された

負い目と言えます。



俳優から演出家

蜷川さんは、俳優から演出家に転向しますが、監督・演出家の

指示に従うより、自分自身が思わんとするもモノを創りたい

欲求が高まったようで、以後、アングラ・小劇場で、頭角を現し

次々と問題作を発表していきます。



アングラ
アンダーグラウンド(underground)は、地下の意で、反権威主義などを
通じて波及した1960年代に起こった文化・芸術運動の事で、当時は、
小劇場などとともに、商業演劇に対する対立語と言え、アングラ・
小劇場出身の多くが、今では、演劇・テレビなど各方面で活躍しています。
現在のような多様・混沌の価値観の時代と違い、オセロのように白黒のように
二極対立構造が強かった時代背景があります。



蜷川幸雄の第二の自身に
       対する(予期せぬ)負い目(離脱)


蜷川さんは、安住・定住と言うより、常に新しい、面白いモノを

追求する為、アングラ・小劇場の世界にも何か新しいモノを考え、

そのヒント的にと、東宝からオファーがあった「ロミオとジュリエット」を

引き受け、商業演劇に初進出しました。



蜷川さんは、アングラ・小劇場の世界を離れるつもりは、毛頭無かった

ようですが、これが、時代背景もあり、仲間からバッシングを受け、

裏切り者的な存在になってしまいました。



蜷川さんは、「50人いたら、50人から銃で撃たれる・・・、

予め、打ち合わせしたかのように、皆・・・」など蜷川さんらしい

表現で、当時の事を述べるだけで、辛そうで、苦々しい思い出と

なったようで、予期せぬ負い目と言えます。



藤田貴大&蜷の綿

様々な舞台を作り続けてきた蜷川さんの集大成とも言える作品をと

その脚本を50歳も年下の若手演出家ながら、「cocoon」でその実力を

期待した藤田貴大さんに依頼し、藤田さんは、蜷川さんの半生を綴った

「蜷の綿」での蜷川さんへのインタビュー



映像演出

英国始め、シェイクスピアの本場、ヨーロッパ、

生半可な事では、衝撃も与えらず、受け入れて貰えません。

当初は批判などもありましたが、歌舞伎のケレンのような



日本的な映像的演出は、世界に通じる英語と違う日本語と

言うハンディに、映像的演出は、その演劇の理解に大きな

力となり、その解り易さ・インパクトが世界に通じる蜷川になりました。



鴉(からす)よ、おれたちは弾丸(たま)をこめる
▽水槽に入った老人達は、母親の胎内のようであり、
柩のようである空間、「海辺のカフカ」でもアクリル水槽が
使われています
▽老人達が銃撃され、倒れ、暗転すると、若者達に変わっている
▽スローモーションのような演技
裁判官を撲殺しようとするシーンでは、スローモーションのような
演技で、歌舞伎のテクニックで「だんまり」といってスローモーションで
動くテクニックを現代演劇に取り入れています

さいたまネクスト・シアター×
   さいたまゴールド・シアター「リチャード二世」


車椅子生活を余儀なくされた蜷川さんは、2015年4月に 上演された
「リチャード二世」では、若手演劇集団「さいたまネクスト・ シアター」と
平均年齢77.0歳の「さいたまゴールド・シアター」の総勢60名以上で、
老人達は車椅子、若者たちと談笑しながら登場し、突如、老人達が
立ち上がり、若者たちと扇情的なアルゼンチンタンゴを踊るオープニング



若さ(youngness)

平均年齢77.0歳の「さいたまゴールド・シアター」には

老人なりの可能性を見い出し、「さいたまネクスト・ シアター」には

若さゆえ未熟さの中にも可能性を期待する、ジャニーズなどアイドル系の

人達には、多くの人に好かれる魅力、アイドルであるゆえの努力・真摯さを



評価するなど、未熟と言うより、その可能性や斬新性を若さ(youngness)

に期待する人だなと思い、病に倒れ、体は弱っても、その頭の中に

泉の如く涌く演出発想は正に「youngness」です。



そして、最後の最後まで続けたのが、「さいたまネクスト・ シアター」の

未来ある若者達への演技指導だったのは、蜷川さんらしいです。



離脱から解脱

キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件と、

その事件を追う刑事たちの姿を描いたブラッド・ピット主演映画

「セブン」がありますが、蜷川さんは、自身の中では、二つの大罪が



あり、それを贖罪と言うパワーで、アングラ・小劇場界で活躍し、

アングラ・小劇場を去る原因となった「ハムレット」は、

シェイクスピア戯曲を蜷川幸雄さんのライフワークとなりました。

商業演劇界で世界的名声を得るようになりました。



又、清水郁夫さんなどアングラ・小劇場の盟友達の脚本を

台詞は一字一句変えずに演出するのは、蜷川さんの贖罪と

言えるかも知れません。

離脱を解脱に変えた演出家と言えると思います。

【離脱】
ある状態から抜け出すこと。また、組織などから離れ去ること。「
【解脱】
善行を積んだり金品を出したりするなどの実際の行動によって、
自分の犯した罪や過失を償うこと。






posted by 橙花 薫 at 23:58| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月20日

宝塚歌劇 月組公演「NOBUNAGA<信長> −下天の夢−&orever LOVE!!」(際立つ二秒の沈黙の世界を体感)



宝塚歌劇 月組公演「NOBUNAGA<信長> −下天の夢−&orever LOVE!!」

を19日に観劇してきました。



粋な演出

この公演は、2001年に宝塚歌劇団入団後、月組一筋に邁進してきた

月組男役トップの龍 真咲さんの退団公演であり、他の退団者もいて

宝塚歌劇は、はなむけ的演出が上手いのですが、特に今回は粋なはからいと

言う演出が巧妙で、副題である「下天の夢」の人間の世界、又は



天上界の中で最も劣っている天の事で、もっと上のある世界がある事を

意味し、宝塚歌劇で天下をとった龍 真咲さんに、もっと広い世界があり

目指すべく夢がある事を示し、ラストの信長の結末もそれを表現し

龍 真咲さんにエールと更なる精進を願っているようです。



又、最後の場面は、次期月組トップの球城りょうさん演じる

ロルテスに「お前はここでまだやることがあるんだろう。残って夢を果たせ、

思う存分暴れてこい」に対して、ロルテスも「はっ」と答えます。



革新無き処に伝統無し

信長モノは、真田幸村モノと同様、その躍動感、その桜のような散り方で

人気演目であり、観客も良く知っていて、数も多いだけに、ストーリーや

演出が定番化、或いは意表をつくことが、難しい作品で、その呪縛から

解放され、革新的なストーリー展開はかなりのチャレンジ力、その奇抜な



ストーリーに理論的解釈や感動を持ち込むには、かなりの技量も必要です。

今回の信長は、劇団新感線風の荒唐無稽なストーリーで、龍 真咲さんの

信長を中心にしながら、天下人・野望人の群像劇のような雰囲気ながら

ちゃんと、男女トップの悲恋も組み込み、演出家の大野拓史さんの

チャレンジャー振りが見事の一言です。



宝塚伝統「ベルバラ」や次回作「エリザベート」など宝塚歌劇の至宝と

に安住することなく、このチャレンジは、未来の宝塚歌劇を支える

作品と言う感じがしました。



裏切りの連続

明智憲三郎さんの「本能寺の変 431年目の真実」や

鎌倉幕府成立年、「片岡愛之助の解明!歴史捜査」での

「日本近代化の立役者 小栗上野介の死の謎を追え!」など

為政者の歪曲・危惧や歌舞伎・浄瑠璃などの歴史事実の脚色などが

科学的実証・検証が進んだり、新資料の発見、その信憑性、再評価などで、



新たな歴史的検証が大きなうねりとなってきていて、歴史の常識の

裏切りが、多くなってきています。

この「NOBUNAGA」も、定番の光秀の信の裏切りだけでなく、

光秀、秀吉、帰蝶(織田信長の正室)、ロルテス(ローマ出身の騎士)、etc.、

果ては信長迄、次々と心地よい裏切り(意外性)を見せてくれ、これが面白いです。



★四面楚歌のクーデター
  信長の危機を救ったもの

冒頭とラストは、本能寺の変で終わるのですが、この公演の

クライマックスは、四面楚歌のクーデターで、

足利義昭(室町幕府最後の将軍)、ロルテス(ローマ出身の騎士)など

バテレン達の陰謀、明智光秀、羽柴秀吉の天下取りの野望、

帰蝶(織田信長の正室)の愛するが故の信長の暴走を阻止する反逆などで

信長は、たった一人で立ち向かう四面楚歌の孤独な戦いで、

その窮地を救ったものは、信長の意外な行動であり、それは愛や感情を



超えた「天下布武」と言う使命を与えられたモノに許され、又、耐えて

行かなければならない歴史の重荷と言うべき宿命でした。

意外な行動をして「比叡山焼き討ち、兄弟の粛清、帰蝶の義父(斉藤道三)、

妹お市の夫(浅井長政)との戦い、etc.、お前たちはその重荷に耐えられる者なのか」

と問われ、誰もその気迫、気構え・肝力に購えません。

こんな、器の広い、ある意味、悟りの境地的な信長の描き方は、実に魅力的でした。



★二秒の沈黙の世界を体感

このクライマックスシーン、その余りに意外な行動や

龍 真咲さんの演技、退団を迎え、龍 真咲さん達トップが

背負ってきた重圧がオーバーラップし、通常の涙や拍手と言った



感動行動が来る前に、観客、演出的なモノ以外に、出演者達の

思い入れみたいなものがシンクロし、二秒程ですが、何か

時間が止まったような沈黙・静寂がありました。

結構、多く演劇を見ている私でも、稀にしかない貴重な瞬間でした。



★妻木(帰蝶の家臣)& 朝美 絢

本来、男役の朝美 絢さんが、明智光秀の妹で、帰蝶に使える

女武者・妻木に扮し、ロルテスの陰謀で、信長を籠絡しかけ、

信長の従者に殺害されると言う、出演シーンは僅かですが、

籠絡シーンなど、妖艶な存在感で、際だっていました。



★明智光秀&豊臣秀吉

明智光秀&豊臣秀吉が語り、歌って踊るシーンに繋がるのですが、

裏切りと言うより、信長の元、純粋に天下統一、夢に燃えるシーンで

序盤から中盤で盛り上げ、後半の造反に対比するシーンなのですが、

ちょと踊り手が少なく、迫力がありません。

信長は、「うつけ」と呼ばれた時代から若きブレーンを育成し、



夢に燃える若者の心をキャッチするのに、長けた武将であり、

前田利家、佐久間信盛など信長の家臣なども徐々に参加登場し、

信長の実力主義に呼応して、夢に燃える家臣達をもっと

表現してはと、考えました。



群舞&群歌

ショー「Forever LOVE!!」の圧巻シーンは、何と言っても

後半、白いターバンというかスカーフをかぶり、全員統一した

コスチュームで、真ん中の方々に向かって、左右両方の袖から

ボレロのような単調で、少しづつ盛り上げていくダンスなら群舞、

歌なら群歌でしょうか、単なる合唱でなく、演技者・ダンサーが

合唱するので、行進なども立ち姿が美しく、80人前後群舞&群歌で、



常時出来るのは、劇団四季と宝塚歌劇で、大階段など舞台が

広い宝塚大劇場では、迫力が増します。

このシーンでは、人間の奥底にある何かが刺激されるのでしょうか、

何故か解らず、自然と目頭を熱くしたり、涙する人が多かったです。

チケットぴあ
posted by 橙花 薫 at 23:58| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月04日

宝塚歌劇・花組公演「ME AND MY GIRL」



3日に、宝塚歌劇・花組公演「ME AND MY GIRL」を観劇してきました。



マイ・フェア・レディの男性版
   でもやっぱりマイ・フェア・レディ

ロンドンの下町・ランベスで育った名門貴族の御落胤である

明日海 りおさん扮するウイリアム・スナイブスン(ビル)を、

跡継ぎとして一人前の紳士に仕立てる物語で、1937年に英ロンドンで

初演され、宝塚歌劇でも何度も、再演された名作で、



「マイ・フェア・レディ」の男性版とも言われますが、

ウイリアム・スナイブスン(ビル)の変わらぬ愛と

ラストのヒギンズ教授に教育されたサリー・スミス (花乃 まりあ )を

見ると、やっぱりマイ・フェア・レディの女性版と言う感じです。



タップダンス

北野武監督の「座頭市」の祭りのシーンでは、大人数が下駄を履いて、

集団タップダンスのシーンが印象的ですが、この舞台ではタップダンスが

多く取り入れられ、数十人の集団の生のタップダンスは、壮観で、一見の価値があります。

冒頭の方で、明日海 りおさんが、上下のタップダンスだけでなく、飛んだり跳ねたりの



ダンスと組み合わされ、危うくスベリそうになり、反射神経の良さで立ち直しましたが、

不注意と言うより、タップ専用床でなく、激しくする程、スベルリスクが高まり、

しかも主役だけに、リスク回避の方法を一考する必要がある感じです。



男役がセクシー娘役

ビルを遺産目当てに、我が者にしようと、色仕掛けで迫るジャクリーン・

カーストン(ジャッキー)役は、お堅い宝塚歌劇としては、かなり

妖艶・セクシーに迫るので、清く正しい娘役が演ずるには、はしたない為か?

男役がジャッキーが演じる事が多く、涼風真世さん、真琴つばささん



壮一帆さん、朝夏まなとさん、龍真咲さん 、そして、明日海りおさんも

かつて演じていて、男役トップに向けて、演技幅を広げる

関門的な役柄となっています。

今回は役替わりが多く、ジャッキー役も、私が観劇した

柚香 光さんと鳳月 杏 さんが演じています。

2008年月組で演じた明日海りおさんのジャッキーを見ると

当たり前なのですが、あらためて、その美形に驚かされます。



ダンスの導入・流れ

冒頭の多く人が立ち並び、人の流れで邸宅の食卓へ行きつく流れ、

地下の台所で、韓国初のフードエンターティンメント「NANTA(ナンタ)」の



ようなキッチンパフォーマンス、ビルがサリーの家を訪ね、待ちわびる

間のサリー行方を探すファンタスティックなダンスなど、ダンスだけでなく

そこへの流れ、導入が非常に洗練され、お洒落な感じです。



ランベス・ウォーク
      (The Lambeth Walk)


このミュージカルには、親しみやすく美しいミュージカルナンバーが

いっぱいですが、一番盛り上がるのが、この曲で出演者・観客が

一体となります。

しかし、楽しいだけでなく、最初は、下町庶民だけが踊って、

名門貴族階級の人達は、怪訝な顔をしているのですが、次第にその



楽しさに解放され、身分の差無く、楽しく踊り出すに相応しいソングで

このミュージカルの根幹となっています。

名門の一族となったビルと庶民のサリーの許されぬ恋となったが

ラストで、愛の下に、人は、等しく平等である事をコメディーで

描く事に、この作品の素晴らしさがあります。



温度差

実は、ランベスは、第一幕の終わりにあり、二階席にも、踊り手さんが

来る演出があるのですが、その人数が3、4人で、踊り手さんに

責任は全くないのですが、実に、二階客席人数バランスからして

人数的に全く足りず、実にしょぼく、二階観客もどうしても、下の方を



見てしまい、二階席の踊り手さんが、懸命に踊ってるのに、取り残され

可哀想な位で、劇途中なら役替わりなどの都合もあるでしょうが、

後は休憩と言う一幕最後ですから、せめて10人位は可能なのでは、

ないでしょうか?

そうすれば、観客は勿論、出演者、トップから端役に至る迄、

より一体感が出来た気がします。

同じ気持ちを味わう平等の根幹を成すテーマ・ソングで、

折角の演出ですから、もう少し配慮が欲しかったです。



愛への誠実さ・人柄

ビルを下品で毛嫌いしていた、遺言執行人・ジョントレメイン卿、

ヘアフォード家の顧問弁護士・セドリック、そして、難攻不落に見えた

マリア公爵夫人さえ、サリーへの愛への誠実さ・ビルの人柄が



笑いの中に、徐々に周囲を変えていく面白さがあり、その周囲の人たちの

キャラクターが興味深く、その点が役替わりが多く出来る理由と言う気がします。




posted by 橙花 薫 at 23:10| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月18日

疾走する蜷川幸雄80歳〜生きる覚悟(演劇も革新無き処に伝統演劇無し)



TBS「疾走する蜷川幸雄80歳〜生きる覚悟」をみましたが、

2014年5月から「世界のニナガワ」と言われる演出家・蜷川幸雄さんに

カメラを向け、約1年半にわたって記録したドキュメンタリー映像で、



2014年11月、蜷川幸雄さんが、香港公演中に倒れて緊急帰国、即入院と

言うアクシデントが起こり、蜷川幸雄さんの病からの復活を追う形になり

皮肉と言うべきか、奇しくもとう言うべきか、勿論、意図せず、

残念で、憂慮する事なのですが、残酷と言うか、自身のドキュメンタリーで、

演出した形になり、そこに蜷川幸雄さんの演出家としての業を感じざるを得ない

蜷川幸雄さんらしい、劇的で奥行きの深いモノに仕上がっています。



ビジュアル化

村上春樹さん原作の舞台化作品「海辺のカフカ」について演劇プロデューサーの

金森美彌子さんは、時空と場所が複雑に交差する村上春樹さんの原作の世界観を

蜷川さんは硝子の箱の中に場面を封じ込めて自在に動かすことで視覚的に

表現し、又、軽量化・人員削減をして海外での再演に繋いだそうです。

「世界のニナガワ」と言われる所以は、欧米に比べて語学的な

ハンディキャップを万国共通とも言える視覚(ビジュアル)化での巧みな

表現が大きいように感じます。



新人・ジャニーズ

蜷川さんは「海辺のカフカ」の主人公・カフカ役をオーディションで探し、

演技経験の全くない古畑新之さんを起用しましたが、蜷川さんは、

新人やジャニーズなどアイドル系の人達を良く起用すると言われます。



蜷川さんはアイドルとして一線を走り続ける事は生半可な人間には出来ず、

又、これは新人も含めて演技に対して真摯勉強熱心である点を

評価しているようで、又、番組でも「過去は美化されるけど、私は過去は

美化しない」と言うように常に新しい・斬新なモノを求め、そのため既存の

役者にない新しいモノを求めると自然とそうなる事が多いのでしょう。



再演

「私は過去は美化しない」の言葉のように、蜷川さんは、今の作品が

ベスト、ベターであらねばならず、吉田鋼太郎さんが、蜷川幸雄さんとの

仕事で「オイディプス王」をやった時を振り返り、初演ではあまりダメ出しが

なかったが、再演で初演通りに演技したところ、突然蜷川さんから

「偽善者ぁ!」と言われたと語った事が物語っています。



厳しいと言うより、戸惑う藤原竜也

蜷川さんは、多くの若手俳優を演技的に飛躍させていますが、

その中でも、感受性の強い十代の頃から出会い、様々な蜷川作品に

出演実績のある藤原竜也さんは愛弟子とも言える存在で、

藤原竜也さんは10代の頃に比べ30代になるにつれて指導が

厳しくなって来ていると話していましたが、藤原竜也さんの

「ハムレット」を再演では、厳しさが増すと言うよりかなり

奇異なモノで、戸惑う藤原竜也さんがいました。



体調

蜷川さんは、倒れてから、車いすと人工呼吸器が手放せず、飛行機には

気圧の関係で、搭乗出来ず、したがって海外公演への同行は不可能な

状態であり、演出家として断腸の思いと同時に、役者にとってこんな

不安な事は無く、役者特に主演である藤原竜也さんは、厳しく成らざるを

得ませんでした。



芝居の本質

上記の理由では未だ厳しいの範疇なのですが、指導と言うより

藤原竜也さんが、蜷川さんから伝授された身につけたテクニックを

修正の毎に適宜に変えていくのですが、全部否定され、いったいどうしたら

良いと言う藤原竜也さんがいました。

蜷川さんは、体調から藤原竜也さんと最後の共演かもと言う思いが強かった



ようで、今までの舞台表現の伝授と言うより、舞台表現を捨て去り

心の叫び(リアリティー)を大切にしろというようなコメントが多かったのです。

単純化例では、今迄は、舞台では、オーバーアクションで大きく見せろと

教えられたのに、実際に、人間はそんな感情の時、そんな派手な行動をするかと

言うような感じで、藤原さんの「今までのはなんだったの?」と言う

気持ちは理解出来ます。



どうも、今回は、この芝居、テクニックと言うより「芝居の本質」について

藤原さんに暗示していたような気がします。



自己プロデュース

共演機会も数少ないであろうし、海外も座長として孤独な戦いを

しなければいけない訳で、本場海外での芝居にうるさい観客が多く、

全部否定する事により、藤原さんの自己表現のテクニックを認識させ、

役者としてだけでなく、その時の観客により、様々な表現が出来るような

セルフ・プロデュースを蜷川さんが藤原さんに求めていたような気もしています。



満島ひかり

再演の藤原ハムレットでは、オフィーリアに満島ひかりを選らばれ、

満島ひかりさんは、近年、頭角を現し、演技派女優として伸び盛りなだけに

蜷川演出を吸収しようと意気込んでいたのですが、演技相談しても

返答がなく、「いいから何でもやれ」と言われ、強気な満島さんは、



開き直って、ある演技シーンで、這いずり回るオフィーリアで表現した処

「おまえは野良犬か」と叱られたそうです。

蜷川さんは、怒りはしたものの、内心では、「近頃は、こんな反骨の

ある役者は少なくなったなァ」とニンマリしてるんでしょうね。



覚醒

蜷川幸雄さんは成宮寛貴さんに「心に怪物を飼え」

宮沢りえさんには「もっと自分を疑えよ!」など、言葉は違いますが

元々素質、センスは有るものの、自分の中にある新たなモノ、稀有なモノに

気付かせ、覚醒させる事が上手く、これが蜷川塾から巣立っていった

俳優さんが多い理由でしょう。



アングラ演劇

演出家・蜷川幸雄さんは、シェークスピアや古代ギリシャの戯曲を

メジャーな商業演劇としてつくり上げる顔が目立ちがちですが、

アングラ演劇をルーツとするようなラジカルな演出家の顔もあります。

そのアングラ演劇からの盟友と言えるのが蟹江敬三さんと石橋蓮司さんで

蜷川幸雄さんは、この3人だけで公演をしようと話していたが蟹江敬三さんの

死に叶いませんでしたが、見たかった気がしますね。



石橋蓮司さんが、思い出話で、ある演出で蜷川さんが石橋さんに

「バーのカウンターに肘ついて(気取ったような演技する)んじゃねーよ!」

と言われ、実は蜷川さんは当時から下戸で、打ち上げでもすぐ帰り、

蜷川演出の愚痴を肴に打ち上げしていたと笑っていましたが、



当時は「下戸なくせに、生意気言うなよ、リアリティー求めるなら

酒位飲めよ」と思ってたのではと想像しちゃいます。



演出家と役者

2012年・松尾スズキさん演出「ふくすけ」で、大竹しのぶさんが

作品自体は気に入ってたのですが、「東日本大震災」で、

芝居が出来るような心理状態でなく、悩んでいた時に、

蜷川さんに、役者は演出家に演出され、芝居をして観客に喜んで

貰う存在である「たかが役者でしょ?」と言われ、肩の荷が降り

芝居に取り組めたそうです。



又、蜷川カンパニー「NINAGAWAマクベス」の再演で出演した市村正親さんは

「演出で叱られても私はへこまないんですよ。演出家の前では

役者はゼロなんですから、だって、車椅子で人工呼吸器付けて迄、

演出してくれてるんですから、それに応えないと」

名優の言う言葉だけに、演出家と役者の関係と言う

モノを感じてしまいます。




posted by 橙花 薫 at 23:58| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月21日

宝塚歌劇団星組「こうもり」&「The Entertainer」(いい顔して、いい仕事してますね&支えるがキーワード)



宝塚歌劇団星組公演のミュージカル「こうもり…こうもり博士の愉快な復讐劇…」と

ショー 「The Entertainer」を見てきました。



こうもり・あらすじ

ヨハン・シュトラウス二世の傑作オペレッタを原作に、宝塚版は

ファルケ博士(北翔海莉)を主人公に、親友のアイゼンシュタイン侯爵

(紅ゆずる)のいたずらに対する愉快な仕返しを描き、ファルケ博士と

メイド(妃海風)との恋も織り込まれた。



難しい喜劇(オペレッタ⇒ミュージカル)

本来オペレッタでは、歌手が芝居をし、ダンスはダンサーと役割分担をしますが、

全員が歌って踊って芝居をするミュージカルにしたため、クラシカルな素養が

求められ、この演目は舞踏会に大勢の招待客が集い、コーラスを歌うシーンが多く、

歌唱力の高い北翔海莉さんを始め、宝塚音楽学校でクラシカルな発声法も練習している

タカラジェンヌならではで、なかなか見れないテクニカル難易度の高い喜劇です。



紅ゆずる

宝塚定番の外せない男女トップ北翔海莉さん&妃海風さんとの恋も

織り込まれましたが、今回ストーリーの要となり、笑いの中心は

アイゼンシュタイン侯爵で、北翔海莉さん&妃海風さんが安定感で

支えるような珍しいパターンで、紅ゆずるさんの出来不出来が

大きく影響しますが、序盤モタツキ感はありますが、グイグイと

加速度を増し、新境地を開いた感すらあります。



オールマイティー

北翔海莉さんのクラシックの発声で3オクターブ超の音域を難なく出し

良く通る澄んだ声での歌唱力はなど、今、宝塚歌劇で、どんな役柄でも

水準以上で演じられる安定感は宝塚一番と言え、ショーでのスケルトン・

ピアノでの弾き語り、タップダンスやなどショー名の如く、Entertainer

振りを発揮し、オールマイティーと言う感じです。



特筆すべきは、今回、ショーでも赤ん坊と106歳の老人で爆笑を取る

コメディエンヌ振りを発揮しましたが、漫才で言うなら紅ゆずるさんの

ボケが大ウケしたのは、北翔海莉さんの下支えがあったからです。



演出家 野口幸作

今年、宝塚歌劇団に入団して10年目になる演出家 野口幸作さんの

宝塚大劇場デビュー作で、斬新さが光っていました。

プロローグは、今回のミュージカルでのコミカル復讐劇を彷彿させる

詐欺師の復讐コメディ映画「スティング」の主題歌でしたが、この曲を

聞いて、北翔海莉&紅ゆずるの「スティング」も面白いと思いました。



圧巻

私の好きなテイク・ファイブなどジャズタッチの曲が多く、

ショーの中で、「ショウほど素敵な商売はない」から始まる

数曲は怒涛の展開で、男役は黒燕尾、娘役は黒燕尾ダルマ姿による

初舞台生も含めた100人以上が参加したロケット(ラインダンス)は

胸が熱くなりました。



102期生の初舞台公演

今公演は、今月入団した102期生の初舞台公演でもあり本公演

前には初舞台口上がありました。

今回の野口幸作さんの演出では、冒頭から大階段を使って、

フィナーレのように登場する演出でした。



102期生だけのロケットに加え、初舞台生も含めた100人以上が

参加したロケットで、何か初舞台生が、私達の宝塚歌劇団に仲間入りを

果たしたと言うダンスでした。



緊張から華やかな笑顔へ

初舞台口上の時、オペラグラスで見ると、初日から日が浅く、

初舞台生は強張った笑顔なのですが、フィナーレ―で、男女トップ

北翔海莉さん&妃海風始め、先輩達が舞台前で並ぶ、その後ろ姿を

眺めるように後ろの大階段で居並ぶ初舞台生は表情は、やり切った感に満ち

素晴らしい笑顔でした。



初舞台公演は、先輩達が自分たちの入団当時を思い起こしながら

初舞台生に見本となるような素晴らしい演技を見せる事で、

最終的な主役は、初舞台生であり例え、先輩達がどんな名演技を見せようとも、

初舞台生の笑顔には敵わない気がしました。

こう言った繰り返しの歴史が今の宝塚歌劇を作っています。



posted by 橙花 薫 at 23:27| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月10日

グッドバイから始まる、それぞれのグッドバイ(太宰治の未完の絶筆が原作の舞台)

チケットぴあ

NHK・BSプレミアム(プレミアムステージ)は、

舞台が東京中心と言う事もあり、話題・人気・名作を

鑑賞出来る貴重な番組ですが、3月7日放送の「グッドバイ」特集は

その中でも企画的にも面白く、見応えがありました。



太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」

太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」が原作の2つの傑作舞台を

放送し、この原作の「グッド・バイ」とは、「人間失格」執筆直前に

連載小説を依頼され、「人間失格」を書き終えた後、「グッド・バイ」の



執筆を開始し、第13回分までの原稿が残され、未完となった小説であり、

太宰治が依頼以前から構想を練っていたもので、代表作「人間失格」の直後

そして、執筆中の入水自殺と太宰治研究の題材としても貴重な作品です。



腕利き作家のそれぞれの個性

完結していないだけに、作家(脚本)の創作意欲をそそる作品ですが

それだけに難しい気がしますが、それをシス・カンパニー2013年上演

「グッド・バイ」では北村想さん、KERA・MAP2015年上演では

ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんが担当し



北村想さんは1984年「十一人の少年」で、KERAさんは、1999年

「フローズン・ビーチ」でそれぞれ岸田國士戯曲賞を受賞した二人で

太宰治へのオマージュもあり、力作となっています。

尚、北村想さんは2014年「グッドバイ」で第17回鶴屋南北戯曲賞も

受賞していて、又、KERA・MAPの「グッドバイ」も、濱田めぐみさんの



「スコット&ゼルダ」とともに文化庁の「第66回芸術選奨文部科学大臣賞

(演劇部門)」の受賞が発表されました。



太宰治のグッドバイ

連載小説を書くことを依頼した当時、朝日新聞東京本社の学芸部長であった

末常卓郎さんは「彼が描こうとしたものは逆のドン・ファンであつた。十人ほどの

女にほれられているみめ麗しき男。これが次々と女に別れて行くのである。



グッド・バイ、グッド・バイと。そして最後にはあわれグッド・バイしようなど、

露思わなかつた自分の女房に、逆にグッド・バイされてしまうのだ」と述べ、

太宰治の代表作中の代表作を完成させ、以前から温めていた内容と



「グッドバイ」と言う小説名、もし存命していたら更に活躍したであろう

未完の大器・太宰、そして、粗放な恋愛遍歴、小説とは逆説的な

女房からグッドバイされるのでなく、自分から愛人との入水自殺で、

自分の人生に、そして、自分から女房に「グッドバイ」と言う

事を考えると、単なる偶然なのかと言う事を思ってしまいます。



ケラ・マップ公演「グッドバイ」
【脚本・演出】ケラリーノ・サンドロヴィッチ
【出演】仲村トオル、小池栄子、水野美紀、夏帆、門脇麦 ほか

ケラさんは、ドラマ「時効警察」の脚本・監督を担当したことが

あるだけに荒唐無稽で軽妙洒脱なコメディーに仕上げるのは

お手の物と言う感じで、豪華な演技派キャスト陣がそれに

応えた感じです。



常識外れで風変わりな男女が喧嘩をしながら恋に落ちるという

ストーリーのロマンティック・コメディーを映画では、

スクリューボール・コメディ(Screwball comedy)と言うそうで、

その代表作が「或る夜の出来事」で、スクリューボールとは野球の変化球の



一種ですが、転じて奇人・変人の意味を持っています。

第23回 読売演劇大賞では、この作品が最優秀作品賞、

KERAさんが優秀演出家賞に選ばれ、ヒロイン・キヌ子を演じた

小池栄子さんが最優秀女優賞を受賞しています。



小池栄子さんは、劇団☆新感線「髑髏城の七人」で舞台女優として

注目し、NHK「マッサン」で印象的な演技だった森野ハナ役を

コメディー的に進化させた役柄で、受賞に至りました。



シス・カンパニー公演「グッドバイ」
【作】北村想【演出】寺十吾【演出】
【出演】段田安則・蒼井優 ・柄本佑・半海一晃・
    山崎ハコ・高橋克実ほか

未完の原作を下敷き(翻案)にした、北村想さんのモノは、

良く使われる言葉で言うと「大人のラブ・メルヘン」と言う

感じですが、その言葉を使うには、奥が深過ぎると言うか、

超大人なラブ・メルヘンに仕上がっています。



ストーリー
前妻に病気で先立たれ、8人の愛人を作っていた
黄村教授(段田安則)は、大学の学長である自分の妻(後妻)に
愛人の存在を知られてしまい、理七(蒼井優)という美しい女性を
アルバイトで雇い、愛人達に紹介し、穏便に別れる清算仕事を依頼し
その姿が描かれていきます。



二人芝居

段田安則さんと蒼井優さんとの会話が中心で、愛人は一人も

登場せず、屋台おでんの親父(半海一晃)、その常連客(高橋克実)

流しの歌い手(山崎ハコ)、黄村教授の助手(柄本佑)が

盛り上げていく感じです。



嫌悪感・誇張感

どんな感じの芝居かが解らないだけに、冒頭から理七(蒼井優)の

偽河内弁、オーバーアクションの嫌悪感、誇張感を覚える人が多いと思います。

しかし、それが北村想さんの掌中に入った事を意味している事が

後になって解ってきます。



横道ですが、NHKドラマ「鴨川食堂」の忽那 汐里さんはバイリンガル

ながら、関西弁の「おとうちゃん」のナチュラルさは、ホテル比較サイト

「トリバゴ」のCMのナタリーエモンズさんの流暢な日本語とともに驚きます。

又、黄村教授(段田安則)の薀蓄・難解な言葉・ダジャレなども嫌味な

感じなのですがこれも真摯・理性へ変貌していきます。



テーマ

太宰治の遺書には、本妻・美知子宛に「誰よりも愛してゐました・・・」

とあるそうで、舞台でも亡妻への愛・・贖罪・打算の結婚への後悔・

亡妻の面影が描かれている気がします。



二人の変化

黄村教授(段田安則)と理七(蒼井優)それぞれの変化

又、微妙な二人の変化が醍醐味となっています。

蒼井優さんは、ドラマ「ガリレオ」の第2シーズン・「演技えんじる」

神原敦子の逆バージョンのような見事な変化を見せ、



段田安則さんは、TBSドラマ「横山秀夫サスペンス」の

冷血・クールな楠見正俊 班長とは、全く違ったキャラクターを

迫真の演技が心に残ります。



高橋克実&半海一晃

二人のやり取りだけでは、主観的な見方になってしまい、

必要ないとも思われる風変わりな常連客(高橋克実)が、観客に

二人の客観的な姿や心の深層を抉り出す役目を負っています。



鬼平犯科帳に出て来る屋台おでんの親父(半海一晃)の

見せ場は、やはり「がしんたれ」と言う一言。

意味は、河内弁で「意気地なし」という事で、観客がもやもやして

いたモノを表現してくれます。



ドラマ・映画化

真偽は定かではありませんが、この原作小説は映画を前提とした

作品だったそうですが、舞台では初老の教授と言う感じですが、

中年の男の色気のある佐藤 浩市さんや堤真一さんが演じ、



舞台では出演しなかった8人の愛人達を個性ある女優陣で揃え、

屋台おでんをお洒落な場所に置き換えたら、面白い作品に

なる気がします。

posted by 橙花 薫 at 23:52| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月11日

宝塚歌劇・花組公演 「Ernest in Love」



昨日、梅田芸術劇場に宝塚歌劇・花組公演 「Ernest in Love」を

観劇に行きました。



Ernest in Love

オスカー・ワイルドの喜劇「まじめが肝心」が原作で、1960年に

オフ・ブロードウエイで上演された、陽気でお洒落なミュージカルで、

宝塚歌劇では2005年に梅田芸術劇場、及び日生劇場で初演され、2015年1月に、

明日海りおさんと花乃まりあさんを中心とした花組により東京国際フォーラムにて

上演され大好評を博した作品を、梅田芸術劇場で再演したものです。



少ない主要キャスト

貴族令嬢グウェンドレン(花乃まりあ)に恋するジャック(明日海りお)の

トップコンビとジャックの友人アルジャノンとジャックが後見人となっている

セシリイの二組のカップルに、アルジャノンの執事・レインと

グウェンドレンの母・ブラックネル夫人の6人が中心となり、

後はその他大勢的なキャストで、その為か、役替わりキャストが多く

なっていて、アルジャノンと執事・レインとセシリイも役替わりで、

私の観劇ではアルジャノン(鳳月 杏)・執事・レイン(芹香斗亜)・

セシリイ(城妃 美伶)でした。



良く出来た脚本

幕開きから張り巡らされた名前を巡る嘘や誤解、恋の駆け引きは後半、

ジャックの出自にまつわる秘密も絡み、終末に怒涛の展開を見せ、

先日観劇した宙組「Shakespeare」の言葉の重みを感じさせるモノと違い

リズム感溢れる会話から間合い・仕草・感嘆詞で笑わせる喜劇で

皮肉も織り交ぜ、ホントに良く出来た喜劇脚本です。



もっと笑いを引き出せる作品

面白い作品で笑いを誘うのですが、東京公演と違って笑いに厳しい

大阪公演の為か、脚本の質を考えると、笑いがもっと

あって良い筈で、私が此処もと思う処で笑いが無いのです。

歌やダンスに長ける宝ジェンヌだけに歌が多いミュージカルでもあり



そのリズム、ノリの助けを借りて、笑いの間や仕草が笑いの壺にハマりますが

会話演技の時に、微妙に間やリズムがズレ、笑いが少なかったり、小さいのです。

帰り際「良かったね」と言う声も多く、ベター作品ですが、喜劇の難しさを

感じさせた作品でした。



明日海りお&赤いソファー

明日海りおさんの美しい歌声が魅力的でしたが、一番爆笑を誘い

印象的だったのが、赤いソファーに乗り、ソファーが滑って

壁にポンとブツカルシーンだけなのですが、トップがこんな事をと



言う事あるのですが、タイミングがピタリと決まり大ウケでした。

ドリフターズのリハーサルのように、爆笑の陰には力加減など計算して

何度も練習した成果が感じられました。



専科

グウェンドレンの母ブラックネルを専科の悠真倫さんが

演じていましたが、厳格な貴族夫人を上手く演じ過ぎたと言う

感じで、勿論、手を抜く訳はいかないし、専科はそれを求められ



るのですから当然なのですが、「王家に捧ぐ歌」の

アモナスロやファラオ 、「星逢一夜」の吉宗など、威厳と

為政者の苦悩など、専科の助けを借りないと成り立たない舞台と

違い、シリアスな部分をの悠真倫さんに求めた事も解る一方、



極端な話、演技的に少々失敗しても、ライトタッチで勢い・リズムで、

専科の力を借りないスタイルでこの芝居も見てみたい感じがしました。

難しい事を書きましたが、要はしゃべくり漫才も良いけど、

この芝居の「ラッスンゴレライ」的なリズム漫才を見てみたいと

言う単純な話です。



オスカー・ワイルドのジョークも含まれた逆説的な「まじめが肝心」が

何か心に残っています。、



オケピット

いつもはオケピットで目立たない楽団の方が、設営の関係も

あるのでしょうが、開幕から舞台上で演奏していました。

数ある劇団でも、生演奏が聴ける希少な劇団で、その存在価値は

大きい気がしていて、珠にこんな華やかご褒美を良いと思います。

実験的な舞台が出来るバウホールなどで、台詞は無くても

演奏で絡めるようなグレンミラー物語のような作品も見てみたい気がします。



posted by 橙花 薫 at 23:54| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月10日

宝塚歌劇宙組公演「Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜&「HOT EYES!!」(演劇賛歌&世界に一つだけの花)



宝塚歌劇・宙組公演 「Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜」&

「HOT EYES!!」を観劇してきました。

ミュージカル&ショー二本立てで、天秤ばかりのように



どちらかに出来栄えが偏る事が多いのですが、上手く均衡を保ち

それも不出来バランスではなく、秀作バランスでかなり満足感が大きいモノでした。

Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜



生田大和

上田久美子さん大劇場デビュー作品「星逢一夜」が珠玉の出来でしたが、

蘭寿とむさん「ラスト・タイクーン」が生田大和さんの大劇場デビュー作で

今回が二本目となる生田大和ですが、上田久美子さんに触発されたかのように

非常に練り込まれた脚本と言う感じの脚本でした。



今作はシェイクスピア没後400年の節目を迎え、多人数説もある程の

その半生が謎に包まれシェイクスピアと妻の夫婦愛を軸にした

オリジナル(フィクション)作品で、ちなみに妻の名は

レ・ミゼラブル的なアン・ハサウェイ。



早霧せいなさん率いる雪組の宝塚版兵庫公演「るろうに剣心」が初日完売するなど、

宝塚歌劇の翻訳・原作モノ好調ぶりが伺えますが、宝塚の財産と大きな柱となるのは

オリジナルだけに、上田&生田の座付き演出家の好作は頼もしい限りです。

複層構造

映画「Wの悲劇」が新人舞台女優である主人公の成長を劇中劇などを使い、

虚実を交錯させる手法でしたが、誰しも知るシェイクスピア作品だけに、

劇中劇で紹介だけでなく、その各作品をシェイクピアの才能開花⇒パトロン



(プロデューサー)のの登場⇒女王の信任⇒国民の支持⇒権力者の闘争の渦⇒

家庭崩壊⇒危機から芽生える夫婦愛ストーリーに上手くリンクさせました。



悪妻・マクベス夫人

シェイクスピアの「マクベス」は王に忠実な将軍であったマクベスが、魔女たちから

「いずれ王になる」との予言を受け、王座への執着に取り憑かれた妻と共謀して、

悪事を働き、やがて破滅的な人生の結果を招くのですが、それを彷彿させる

魔女シーンも描かれています。



悪妻・マクベス夫人ですが、実は、シェイクスピアの妻・アン・ハサウェイも

悪妻だったと言われ、生田大和さんは、宝塚的に上手く支援者ジョージ・ケアリーの妻

ベスに置き換え、演劇を純粋に愛し、シェイクスピアの才能を見抜き、又、政治を

刷新する理想に燃える男を、私利私欲に走る男にしてしまう役柄にしています。



そして、ラスト近くに、それを伏線にして、大胆にも、それ笑い、それも畳み込む

笑いに変えていく巧みさをみせました、

又、伶美 うららさんが登場シーンは少ないのですが 妖艶な悪と爆笑の笑いと言う

強烈な印象で美味しい役柄でした。



真実に勝るものなし

事実を元にした舞台作品であっても、それはやはり虚構(夢)ですが

ラスト、生死をかけた舞台で、女王の心を動かしたのは、演技でなく

真実であったと言うのは、皮肉と言うより、舞台の深遠を描いている気がします。



オマージュと壮大なテーマ

シェイクスピア作品は、日本でも星の数程演じられていますが、

日本でその作者自身を描いたメジャー作は僅かで、舞台人の先駆者とも

言える人を描く生田さんの重圧は相当なものだったでしょう。

生田さんは、シェイクスピアへのオマージュとして、夫婦愛のテーマの

向こうに演劇賛歌、そして演劇は、スターだけでなく、皆で創作するもの



遥か向こうには、世界の誰もが、その人生の主人公、或いはその役割があり

それを行う「ナンバーワンよりオンリーワンという『世界に一つだけの花』的

世界観を内包していました。

ラスト、男役と娘役両トップで花を飾るシーンが多い中、多人数立ち並び

歌い上げるフィナーレがそれを象徴していました。



言葉(言霊)

冒頭の歌「言葉が生まれた日」はなかなか良作で、言葉の美しさ

リズム、韻などシェイクスピアの魅力が舞台を通じて一貫して描かれていました。

シェイクスピアが言葉の才能を開花し、そして、「言葉を失った時」、



シェイクスピアの役割や舞台人としての覚悟を

それを甦らせたのも、やはり、「言葉」でした。

専科の沙央くらまさんが、看板役者リチャード・バーべッジ役でウィリアム

を奮い立たせるシーンは印象的です。



HOT EYES!!

瞳メドレー

「HOT EYES!!」だけに「黒い瞳のオルフェ」、「キッスは目にして」



「天使のウィンク」、「君の瞳に恋してる」etc.瞳・目のオンパレード

非常に盛り上がるメドレーしょうでした。




テーマダンス


アイパッチ片目の海賊風衣装で、相手が片目を失い、両眼となるテーマ性の

あるダンスでは、涙ぐむ人もいたストーリー感に満ちていました。

全シーンで大階段を使用したダイナミックなステージでした。



衣装

ショーもミュージカルの意志を継いでか、黒赤、金銀といったシンプルな

全員同じような衣装コンセプトが多く、フィナーレの

羽衣装もトップと下級生の大きさの開きがあるのですが、

今回は控え目で、通常羽も余りつけない人達もつけているような

感じさえ受けました。



クラシカルバレエ風ダンス

圧巻は、クラシック音楽で、ピアノをピックアップし

朝夏まなとさんのしなやかな肢体を活かしたソロバレエ風ダンス。



男女トップのデュエットダンスはありますが、一曲通してソ全くソロの

トップダンスは少ない気がします。

団体ダンスが続く迫力に負けず、トップでも踊り切る事は相当難しいと

思いますが朝夏まなとさんは伸びやかな表現力は流石。



楽団

今回のテーマに相応しく、先程のピアノピックアップや

オルフェだったと思うのですが、ヴァイオリンソロが

ヴァイオリンの音色の見事さを表現し素晴らしかった。

生フルオケのオペラは、何万としますが、フルではないですが

生オケが低料金(B席)で、恒常的に楽しめる劇団は、多分皆無でしょう。



後継者

今、人気劇団を悩ましているのが、後継者問題、人気劇団であれば

ある程、トップスターに頼らざる得なく、後継者の育成や抜擢の機会が

薄れ、後継者のタイミングを失いがちですが、宝塚歌劇は、他劇団が

羨ましい程、育成が上手です。

前述の早霧せいな、朝夏まなとさんなど、トップでもそれぞれ

徐々に自分の型を持ち始めている事も見逃せません。



帰り際

原作モノは、ある程度予想できますが、オリジナルは

出来の予想が難しいですが、宝塚はリピーターが多く、拍手だけでは

解らない面があり、公演が終了し、観客が三々五々に帰宅している時に話を

聞くとその公演の出来不出来が解ります。

今回は高評価が多く、又、各シーンを述べ合っている人が非常に

多かったです。



posted by 橙花 薫 at 23:46| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月11日

宝塚歌劇・月組公演「舞音-MANON-&GOLDEN JAZZ



宝塚歌劇・月組公演「舞音-MANON-」&グランドカーニバル

「GOLDEN JAZZ」を観劇してきました。



舞音-MANON-

フランス恋愛文学の最高峰の一つであり、バレエやオペラ作品としても人気の高い、

将来を嘱望されるエリート青年が、自由奔放に生きる美少女マノンに魅せられ、

その愛に翻弄されるドラマティックなラブストーリーアベ・プレヴォ作

「マノン・レスコー」を、20世紀初頭のフランス領インドシナに舞台を置き換え、

アジアンテイストを散りばめた新鮮な世界観で描き出しています。



アジアン・エスニック、オリエンタルな作品

宝塚歌劇は、西洋モノ、和モノ、中国モノ、エジプトなど中近東モノは

多いですが、此処までアジアン・エスニックな作品は、最近では珍しい

気がし、芝居、ショーともアグレッシブな挑戦が見られ、いい意味で

宝塚歌劇スタイルを異にしていました。



ミス・サイゴン

フランス恋愛文学が原作なので、結構、惚れたハレタで、お洒落で小粋な

恋愛モノを想像していたのですが、後半は、同じくベトナムを舞台にし、

ベトナム人少女キムとアメリカ大使館で軍属運転手を務めるクリスの悲恋を描いた

ミス・サイゴンのように、民族独立運動を絡めなかなか骨太な作品に仕上がり、

ラストで涙する人が多かったです。



ダークサイド・ヒロイン

宝塚のヒロインと言えば良妻賢母的なヒロインが多いのですが、

今回は、サイゴンの富裕層の男たちを手玉にとる美貌の踊り子



リエン(通称:舞音(マノン))で、極貧生活の反動から贅沢・富を好み

純粋なゆえ、愛に粗放な女で、主人公のフランスの若きエリート海軍将・

デュランを惑わせ、谷崎純一郎的な耽美と退廃世界に堕落させる女性です。



デュランの心の機微

龍 真咲さん演じる主人公デュランは将来を許嫁もおり将来を嘱望され、

軍人の規範と規律をモットーとする男、その男が一目惚れで、歯車が狂い

愛を金で繋ぎ止めるため、犯罪に加担し、愛を求めるために軍を去りますが、



規律・真実より対面、手柄を重んじる軍の姿勢に、反旗を翻し、

主義主張に関係なく、愛のためにとった行為が、悲恋となるも、

結果的に、独立解放の先鞭を切る形になる歴史・人生の皮肉と言え

龍 真咲さんが、その心の動きを、安定感のある演技で巧みに演じていました。



難役

ヒロイン・リエンは男たちを手玉にとる美貌の踊り子と言う悪女、

愛に渇望し、純粋過ぎる所以の自由粗放な天使のような女を行き来するような

妖艶と純情のボーダーライン上に位置する難しい役柄ですが、愛希 れいかさんが

それに挑戦し、見事に演じました。



GOLDEN JAZZ

ジャズのルーツであるアフリカ音楽から現代に至るまでのジャズの変遷を

辿りながら、バラエティに富んだ数々の場面で構成するかなり意欲的な

作品で、ここでの圧巻ダンスは、「rhythm」では愛希 れいかさんを

中心にしたアフリカンテイストのダンス場面で、気迫漲る

渾身のパフォーマンスが見れます。



顕著な成長と存在感

俳優さんが日頃、努力してても、素人が見て解る程に顕著な成長は

努力だけでなく、それに伴う役柄と出会い、出会っても、気持ちが

空回りしたりして、滅多に見ることは出来ませんが、今回の愛希 れいかさんは、

正にそれがピタリと一致しました。

その存在感は、多くの観客が感じ取っていたようです。








posted by 橙花 薫 at 23:57| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月24日

仲間由紀恵 放浪記・新歌舞伎座・観劇記(trick&花子とアンがポイント)



菊田一夫さんが作家・林芙美子の半生を描き、今は亡き女優・森光子さんが

演じ続けライフワークだった舞台「放浪記」を仲間由紀恵さんが引き継いだ

「新生・放浪記」を祝日に見てきました。



初演本来の作品

菊田一夫作・舞台「がしんたれ」で演じた林芙美子役が

脇役ながらも高い評価を受けたので、これを発展させたのが「放浪記」で

当時41歳で、演技には定評あったものの売れてる女優ではなかった森さんを



主役の芙美子役に抜擢したのが初演で涙あり笑いありの作品でしたが、連続公演や

女優・森光子さんの存在が大きく成り過ぎ、晩年は、名作・重厚作品となる一方

近寄り難い作品ともなっていました。



初演当時の森さんは大抜擢と言う背水の陣的な重圧で、若干、年下の仲間さんは、

HNK朝ドラ主演など国民的女優と言えますが、舞台経験は極度に少ないのに、

衆人注目の国民的舞台大作に挑む重圧は、同じような状況で、

初演本来の作品感が、表現されている気がします。



林芙美子役

貧乏と闘い作家に情熱傾けるシリアスな演技とともに

どこか天真爛漫で、喜劇的演技が要求される役柄で女優を目指すも売れず、

大阪のお笑いラジオ・テレビで人気を博していた森光子さんを菊田一夫さんが



抜擢したのも、それが大きかった気がします。

この舞台でも仲間さんが「TRICK」の「おい、上田」的なタイミングの良い間で

笑わせるようなシーンがあり、「TRICK」の経験が財産となっています。



オーバーラップ

森光子さんの「放浪記」は森さんの演技とともに、公演が増すに連れ、

闘病・離婚など波乱万丈な経験をしながらも女優・森光子であり続けた人生が

オーバーラップしたことが、名作の成長につながりました。

仲間由紀恵さんは、大河・主演経験女優で、今年は結婚もされ



順風と言えるのですが、近年、NHK朝ドラ「花子とアン」の

波乱万丈な経験をした「葉山蓮子・白蓮」の鮮烈なイメージが

「放浪記」の芙美子役に大きく寄与しています。



キャスティング

全体的に、年齢が若返って、躍動感、ナチュラル感が増し、特に

女給時代の林芙美子を姉のように慕い、彼女の為に身売りまでする悠起役を、

森さんの高齢やその演技バランスを考慮して、今まで有森也実さんや藤谷美紀さんなどが



演じてきましたが、今回、原作イメージ年齢に近いと思われる福田沙紀さんが演じました。

この舞台での行商人夫婦の子役にも言えるのですが、福田沙紀さんのけなげで純真な演技も

あって、その年齢にしか出せないリアル感がありました。



二時間ドラマ常連組

若村麻由美さん、羽場裕一さん、村田雄浩さんなどは、

二時間ドラマ常連組は、仲間さんをしっかりサポートし

良い仕事してる抜群の安定感があります。



窪塚俊介さんは、当たり役で注目されれば一気にブレイク感があり

晩年の芙美子を支える永井大さんは、新婚の仲間さんと同様、

中越典子さんとの結婚で、少しづつ、艶と幅出てるような気がします。



前振りで、五幕前半でドカン、五幕後半でしんみり

芙美子の母役の立石涼子さんで貧乏母をシリアスに演じ、

最後の五幕で、藤山直美さんのような笑い、

若き日の菊田一夫役で別役者が冒頭ちらっと登場し、

原康義さんが、やはり劇作家らしい鋭い観点の会話や笑いで



ドカンとさせ、村田雄浩さんは、生真面目粘着質気質を

発展形でドカンと三連発で、その後、仲間さん&若村さんコンビで

シンミリさせ、「あんた、ちっとも幸せじゃないのね」の終演が見事です。



話題の「でんぐり返し」ならぬ、仲間さんの「側転」シーンなどでざわついて

私語が増えるなど仕方ないのですが、五幕後半などの静かなシーンで

私語やお菓子の封を開ける音など一部の観客マナーの悪さが目立ち

芝居に水を差していたのが残念でした。







posted by 橙花 薫 at 23:27| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月12日

宝塚歌劇花組公演・新源氏物語&Melodia −熱く美しき旋律−



宝塚歌劇花組公演「新源氏物語」&「Melodia −熱く美しき旋律−」を

観劇してきました。



宝塚の真骨頂である絢爛豪華な絵巻物

田辺聖子さんの「新源氏物語」を原作にしていて、幕開きで

パッと照明で明るくなったステージに平安貴族の衣装を纏った

多数現れ、絢爛豪華な絵巻物で誰しも「わァ-」と思い、多分、

宝塚歌劇でしか、成し得ない珠玉のオープニング。



超長編小説の舞台化

全54帖の超長編小説「源氏物語」を宝塚歌劇「新源氏物語」として3度目の公演で

初演は2部25場の長編で、2度目から2本立ての一編として上演され縮尺やカットが

行われ、今回も端折っていましたが、「高島 礼子・日本の古都・瀬戸内寂聴、

今こそ伝えたい」で「源氏物語」の予備知識があった私でさえ、登場人物や



その関係が難解で、「源氏物語」の舞台化の難しさを実感します。

宝塚歌劇に人物相関図がアップされていますが、これ程複雑な図も珍しいですが、

よく人間関係が解り、小林 一三さん的アイデアで、入場窓口で白黒印刷で

良いから、手渡して貰えると「新源氏物語」の理解が深まったような気がします。、



清く正しく美しくの宝塚歌劇が
描く「源氏物語」
  

超乱暴な言い方をすれば、マザコン・色男の恋の遍歴の末の因果応報的な

内容で、志と愛との葛藤・友情・純愛・悲恋など「清く正しく美しく」を

描く事を宿命ともする宝塚歌劇としては、絵面的には最も扱い易いですが

内容としては?的で、質的には決して悪くないのですが、私が最近の宝塚観劇

した中でも、共感の拍手・涙・笑いが最も少ない作品でした。



愛の水中花

松坂慶子さんの「愛の水中花」の「これも愛、あれも愛、たぶん愛、

きっと愛・・・」の詞のように、光源氏を中心にしながらも、一人の愛の

形を描くより、それぞれの女性の愛の形・表現を描く「源氏物語」だけに、

トップスターシステムをとる宝塚で、それを表現する事は容易ではありません。



脚本家の苦労

二部構成でも尺足らずで、増してや一部モノで、絢爛豪華な絵巻物の成らざるを得ない

必然性の中で、宝塚の本質を外さず、それに演劇としての深みを表現せねば成らず

無理を承知で、今回一番苦労され、貢献されたのは脚本家の先生と思います。



当代随一の光源氏、美貌が邪魔をする

光源氏は多くの方が、演じていますが、最近では、

形・スタイルにおいて、明日海りおさんは、光源氏が現在に存在したと

仮定したらそのイメージが最も近い人でしょう。

しかし、その美貌ゆえに、演技への注目が二の次になり、トップとして

嬉しくもあり、残念なところでしょう。



珠玉の注目シーン

プロローグの絢爛豪華とともに、秀逸だったのが、車の対峙シーン。

柚香光さん演じる六条御息所役の車争いで顔を曝され

そして生霊と化した無言の六条が舞台にせり上がり、その姿は

鳥肌モノで、宝塚らしい演出で、柚香光さんの成長が著しい感じでした。



若紫から紫の上

「刑事コロンボ」が再放送中ですが、当初吹替えで、小池朝雄さんで、

小池さんが逝去され、石田太郎さんが起用されました。

旧シリーズで、編集版でなく、全カット放送されると、これは仕方無い事

なのですが、二人の声が混在し、不自然さを感じます。



光源氏が、理想の女(実母・桐壺の更衣)に育てるため引き取った

春妃 うららさんでの若紫、そして、成長し、妻となった桜咲 彩花さんの

紫の上、観劇中、声が変わったと思ったら、後で調べたら一役二人のキャスティング。

ドラマなら映像的に無理がないよう幼少期、成人期の配役はありますが、

演出、声質の関係かもしれませんがやはり、舞台の場合は一人で通した方が

良い気がしました。



卓越のレビュー
  Melodia −熱く美しき旋律−


宝塚バージョン「モーニング娘。'15」とも言えるフォーメーションが

見事で、ラテンナンバーなどもベタ・ラテンでなく、「Melodia」を

意識した絶妙なアレンジ、ジャジーなアレンジ、衣装等、非常に

レベルの高いレビューでした。

「新源氏物語」より、感動の観客の拍手が非常に多く

再演して欲しい卓越のレビューでした。



もう一つの鳥肌モノ

「新源氏物語」での、柚香光さん演じる六条御息所の車シーンが

鳥肌モノと言えば、レビューでの芹香斗亜さんを中心とした

ダウンタウンのジャズナンバーシーンが光りました。



一レビューと言うより、ストーリー性のあるショート・ミュージカル、

或いは芹香斗亜ショーとも言える完成度の高いモノでした。

一生懸命やってる芹香斗亜さんから、少し余裕をもって、今日は

こういう風に魅せようかなとも言える表現方法を探る芹香斗亜さんに

なっていました。

黒・赤の衣装でポーズを決める芹香斗亜さんの存在感が半端なく光っていました。



幕間・終演後の観客の囁き

終演後、「新源氏物語のオープニング凄かったたね」と言う人が

多かった事と、レビューで娘役が白のロングドレスの片裾を

腰まで上げ、階段から降りて来て、その裾をハラリと落とすシーンの

シルエットは、(最近の私流に言うと)breathtekingな美しさでしたが



終演後、おばちゃん二人組が「ショーが良かったわ!、あの白の

ロングドレス、私も一度良いから来てみたいわァー!!」と

喋っていたのが、印象的で、ミーハー的素直シンプル表現ながら、

本質を表現していた気がします。














posted by 橙花 薫 at 22:35| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月23日

宝塚歌劇・星組公演「ガイズ&ドールズ」(専科暮らしとスター格での全組制覇は伊達じゃないぜ!)



ブロードウェイ・ミュージカルで、北翔海莉さんと妃海風さんの

新トップコンビでの大劇場お披露目公演となる

宝塚歌劇・星組公演「ガイズ&ドールズ」を観劇してきました。



珠玉のコメディー

ブロードウェイでも最も陽気なコメディの一つとして人気と

評価が高く、初演では、1200回ものロングランを記録し、

度重なる再演でも大ヒットを収めたコメディの傑作中の傑作で、

宝塚歌劇でも何度か上演されています。



松竹新喜劇+吉本新喜劇&+αコメディー

松竹新喜劇の話に筋をしっかりなぞり、人間の機微を会話の面白さで

魅せる部分、オーバーアクション、ギャグなどで笑わせるのは吉本新喜劇

設定の巧みさは、アンジャッシュ、リズムネタは8.6秒バズーカー

その上、歌、ダンスありで、コメディーの万華鏡です。



笑いのテクニック満載

ギャグ

シカゴ・ギャングのビッグジュールのギャグ「クラップやろうぜ」の

様々なシーンでの連呼は、笑いの古典で、高身長の男役でも抜きん出た

178cmの身長の個性を生かした十輝いりすさんの「クラップやろうぜ」が

次第に待ち遠しくなります。



ずっこけ

吉本新喜劇の「うどん代いくらや?」、「300万円」で登場者全員揃ってコケル

シーンは、簡単そうで意外と難しいモノですが、タカラジェンヌは

リズム感が良く、ポーズのシンクロも抜群で、キレが良く、エレガントなずっこけ。



言葉の緩急・強弱・間

普通の台詞でも、そのシチュエーションで言葉の緩急・強弱・間を入れると

笑いになる事が良く解り、漫才のエッセンスが随所にちりばめられています。

横道ですが、今、NHKでは、画期的と言って良い漫才コンビ・サバイバル・バラエティー

「笑けずり」が、面白いのですが、NHK・Eテレ的にゲスト講師が

高等テクニックを解説してくれています。



コントラスト(対比)

北翔 海莉さんのナイスガイな賭博師スカイ・マスターソンと

妃海 風さん美人ながら超堅物な救世軍の女軍曹 サラ・ブラウンのラブコンビと

紅 ゆずるさんの いい加減な賭博師ネイサン・デトロイトと

礼 真琴さんのあばずれ歌手&踊り子アデレイドの対比が劇的に深みを

増すとともにコントラストの笑いを生んでいます。



ブロードウェイでは、ネイサン&アデレイドを中心にした演出もあり

魅力的で難しい役処で、紅 ゆずる& 礼 真琴のともに男役コンビで

男女を演じ、だらしないけど、憎めないネイサンと騙されても騙されても

ネイサンが好きなアデレイドを好演しました。

礼 真琴さんのアデレイドは60年代のコメディ米女優を彷彿させる

巧みな喋り方です。



バカルディ

スカイが、サラをハバナに連れ出し、お堅さに

うんざりしたスカイが、お酒と言わず、騙してカクテルの



バカルディを飲ませますが、その美味しさにお代わりしてしまい、

その意図を通り越し、サラの心が、女性として心が解放されてしまいます。



その余りの素直な可愛さに、スカイは本気で好きになります。

この舞台のシリアスで重要な面の一つで、お笑いでなく、

妃海 風さんが、巧みなコントラストで演じました。



北翔海莉

北翔海莉さんは、緊張度が違うお披露目公演とは思えない出来栄えで、

寧ろ、退団公演で、自身で舞台を楽しむような貫録・余裕を滲ませた

近来のお披露目では、出色のクオリティーです。

スター格での全組制覇し、専科暮らしを経験して、掴んだトップの座だけに

ダンス&歌の実力派である事は、ファン周知ですが、テクニカルな面より



トップとしての演技のメリハリ、魅せどころを心得ていて、経験と研鑽の

成せる技と言う処です。

スカイなら「数々の修羅場をくぐってきた俺の経験は伊達じゃないんだぜ、

アバよ」と言って白い帽子のツバを摘んでいたでしょう。



番外

22日深夜(観劇日直前)読売TV「AKBとxx!」は、宝塚LOVEな「まゆゆ」こと

渡辺麻友さんが、ゲストで宝塚大劇場周辺の宝塚御用達とも言える

グルメスポットを巡っていました。



まゆゆさんは、「蘭寿とむ」さんが憧れだそうで、AKB優等生は、

やはり、宝塚歌劇優等生を好み、妙に納得で、10月放送予定の第二弾では

宝塚大劇場でサプライズもあるとかで、期待出来ます。








posted by 橙花 薫 at 23:35| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月14日

宝塚歌劇・雪組公演・星逢一夜(ほしあいひとよ)(名作ドラマに月9を見た)



13日、宝塚歌劇・雪組公演・星逢一夜(ほしあいひとよ)を観劇しました。

最近、宝塚歌劇、翻訳・原作・再演・ブロードウェイ・モノなど多く、

それはそれで魅力的なのですが、「革新なき処に伝統無し」と言われるように



宝塚歌劇の未来を担うオリジナル作品が少なく、この公演で、

オリジナル名作と座付き名演出家(脚本)と言う二つの財産を手に入れたようです。

「星逢一夜」は、嫌どころ一夜どころか、何夜も再演されると思います。



新進気鋭の座付き名演出家(脚本)
  上田久美子

「星逢一夜(ほしあいひとよ)」は、新進演出家の

上田久美子さんのの大劇場デビュー作で、これまでに脚本・演出を

担当されたのは、バウホール(小劇場)公演で「月雲の皇子」、

「翼ある人びと」の2本の小劇場公演の経験が2本で大劇場デビューと

言うのは、宝塚の演出家の中でも異例の最速抜擢で、劇団の期待が伺えます。



作品のバロメーター

作品のバロメーターは、色々ありますが、観客の公演中の静けさと

悲劇なら涙・喜劇なら笑いが、一番端的なモノサシです。

公演中、退屈やダレタリすると、観客の咳払い、物音、会話など

騒がしくなりますが、この公演では、観客が引き込まれ、それぞれ自分の



内なる世界に入り込み、集中して観るため、水を打ったようで、息を

するのも憚るような静けさが、長時間あり、終演近くには、すすり泣き、

嗚咽で至る処で、「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の如く

会場が心地よい雑音で満たされました。



あらすじ

徳川吉宗の治世を背景に、早霧せいなさん演じる九州・三日月藩藩主の次男・
天野紀之介は、夜ごと城を抜け出しては星の観測に夢中になる奔放な少年で
ある星逢(七夕)の夜、咲妃みゆさん演じる泉(せん)や、望海風斗さん
演じる源太の身分の違う3人が出合って数年後、名前を晴興(はるおき)と改め、江
戸で徳川吉宗に仕えることになった紀之介は、泉への想いや故郷を思う気持ちを
押し殺しながら生きるようになり、享保の改革で、三人が数奇な運命を
辿る事になります



近頃見れない「王道・月9ドラマ的な舞台」

今クールで・期待の脚本家の桑村さや香さんが、久々の王道月9ドラマと言える

「恋仲」で、奮戦されていますが、演出面などで、苦戦を強いられているようですが、

まさか、宝塚歌劇で、誰もが共感を覚える(高視聴率)と言う点で

悲恋ラブストーリーの王道・月9ドラマ的な舞台を久々に観戦する事が出来ました。

必要要素が揃い、それが巧みに演出されています。



若き日の唄は忘れじ

私が、雪組・一帆さん&愛加あゆさんコンビで観劇した

藤沢周平「蟬しぐれ」を原作とした「若き日の唄は忘れじ」は

時代劇原作モノでは、宝塚歌劇の名作ですが、時代劇オリジナルで

それに匹敵すると思いまし、私の勝手な推測ですが、上田久美子さんも

この作品が的なモノに挑戦したい気持ちがあった気がします。



スタンド・バイ・ミー

「若き日の唄は忘れじ」は、現代的に言えば、高校・大学生時代の

純粋な青春や恋と、現実の大人のしがらみの対比ですが、

「星逢一夜」は、それより子供で、色気とは無縁とも言える思春期以前の

無垢の時代の遊び・冒険・希望の対比となっているため、

「スタンド・バイ・ミー」的なノスタルジックな面も持ち合わせて

それが、この作品を味わい深いモノにしています。



子供時代

そのため、前半は、子供時代に多くの時間がさかれ、それが

後半、観客にボディーブローのように大きく心に響くためには

ドリフターズ喜劇のように、大人が子供の格好をするのでなく

ホントに子供のように見える事が大切ですが

早霧せいなさん&咲妃みゆさんの両トップを始め 出演者の演技が巧みでした。



専科の貫録・威風堂々

恋・友情と対比する非常な現実を描くのを効果的にするのが

この作品では、人としての大器感や深い人間性を持つ一方、

為政者としての眼力や非情性も持つ徳川吉宗ですが、



それを演じたのが、専科の英真 なおきさんでした。

宙組「王家に捧ぐ歌」のアモナスロ役の一樹 千尋

ファラオ役の箙 かおるさんなど、演技力でけでなく、

威風堂々感を出す専科の人は、流石です。



闘う程に涙する

早霧せいなさん演じる天野晴興(はるおき)と

望海風斗さん演じる源太が対決します。

勇壮な戦闘シーンで、涙する場面は、難しいモノですが、

上川隆也さんが演じた「真田十勇士」のように。

闘う程に涙するのは、脚本・演技の成せる技でしょう。



全てを悟っている男・源太(望海風斗)

「星逢一夜」とあるように、この作品で、「星」は悲喜交々を

見つめる菩薩、天地明察とも言える、全てを悟った釈迦の

ような存在です。

泉と結婚を約束しながらも、泉を気持ちを知り、貰ってやてくれと



天野晴興に頭を下げる源太、無謀だと知りながら百姓一揆の首謀者となる

源太は、対決で、天野晴興は、首謀者が死ねば、他の者を救うものと理解し

どうせ、命を取るなら、自分の手でと対決しながらも、躊躇する晴興に

遠慮するなと手を緩めない源太は、全てを悟っているナイス・ガイ。

望海風斗さんの熱演が光りました。



チケットぴあ

posted by 橙花 薫 at 23:16| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月05日

NODA・MAP第19回公演舞台「egg」(コロンブスの卵ならぬ野田秀樹の卵が面白い)

チケットぴあ

BSプレミアムステージの8月3日放送は、

野田秀樹さんの作品の2本立てで、前半に今年2月に再演された「エッグ」、

後半に昨年12月に放送した「半神」をアンコール放送していました。



NODA・MAP第19回公演「エッグ」
作・演出:野田秀樹 音楽:椎名林檎
出演:妻夫木聡 深津絵里 仲村トオル 秋山菜津子 
   大倉孝二 藤井隆 野田秀樹 橋爪功ほか



★ 「何のこっちゃあ、わからない」

妻夫木聡さん、深津絵里さん、仲村トオルさんが主演する「エッグ」の

制作発表記者会見が行われた時の妻夫木さんが、台本を読んだと明かし、

素直な心境を吐露した言葉が「何のこっちゃあ、わからない」。

言い得て妙で、私も同感で、それが野田秀樹作品の魅力です。



二通りの解らない

「解らない」には二通りあって、本当に支離滅裂と、様々なモノが入り交じり

内包され、理路整然となっているのだけど、自分には高度、難し過ぎて

解んな〜いと言う場合で、野田秀樹作品が後者にあたります。



写実主義とキュビズム・ピカソ

演劇にも二種類あって、写実主義などのように、誰でも直感的、観たまま

受け入れ易い演劇と、青の時代 のような稀に見る優れたデッサン力を

持ちながら、次第に表現法や描きたいモノを強調するためにキュビズムに

進んだピカソのような演劇です。



キュビズムは究極の単純化でしたが、野田秀樹さんは、より複雑化と

言う点では違いがあるかも知れません。



表現の可能性

野田秀樹さんと言えば劇団「夢の遊眠社」ですが、解散し

その後、立ち上げた野田地図(NODA・MAP)は、演劇プロデュース集団として

毎回、役者を集める方式で、野田秀樹の戯曲を上演しています。



かって知ったる劇団は、表現としてやり易く、熟成される反面、マンネリや芝居の

硬直化を生み、革新的な挑戦や、役者のコマ不足で作品が限られる面が出てきます。

この作品も演劇芝居ファンなら、これだけの役者さんが出れば

いわゆる一般観客も見たいと思うでしょうし、知性触発され

作品自体も味わい深いモノになってます。



パズル解き

「egg」は、極端に端折ると架空のスポーツ種目・エッグとオリンピックの

物語ですが、純粋さが、純粋さゆえ次第に混濁していき、歴史のうねりに

飲みこまれ、遂には、恐ろしい別物を生み、それも真実は

終始逆転とも言え、「卵が先か?、鶏が先か?」と言う

迷走、幻想世界へ引きずり込まれます。



虚実交錯、時間交錯、空間交錯し、目まぐるしく変化しますが、

アレコレとジグソー・ピースの出し入れを繰り返し

次第にピースが埋まっていくと、何か全体像がぼんやり見えてきます。

と言うか、私の予期せぬ視聴と言う事もあり一回では、それが限界でした。



音楽・椎名林檎

この作品は、劇中曲は、野田秀樹さんが作詞、椎名さんが作曲したようですが

一青 窈さん、椎名林檎さんは、独特と言える文学的世界観があるので、

舞台でマッチし、この作品も野田秀樹さんの世界観を見事に



表現した曲となっています、

「南太平洋」の藤原紀香さんのグラマスボディから出る声も素敵でしたが、

又、全曲ではないですが、深津絵里さんの小さい体から出る生歌も魅力的です。



ミーハー的見所

映画「悪人」妻夫木聡さん&深津絵里さんの悪人コンビから

「エッグ」の変人コンビもグッドタックと言う感じです。

映画「愛の嵐 」軍服或いは女帝コスチュームの秋山菜津子さん



峰不二子が、年齢を重ね、スレンダーになったらと言うような

魅力的なS的色香、雰囲気と、女帝達に振り回されるM的雰囲気の

藤井隆さんの対比も面白いです。



劇団・新感線&野田秀樹

大阪の松竹・吉本新喜劇的な笑的要素や歌舞伎の型・ケレン的要素を

重視した劇団・新感線、一方、言葉使い、複層的構造スタイルを重視した

野田秀樹さんは、対極のような感じですが、実は、元は東京・大阪の

学生劇団出身で、劇団・新感線は劇画的作品が多く、派手な立ち回り



動きがお馴染みですが、「夢の遊眠社」ダイナミックな舞台で人気を博しました。

又、「半神」は、萩尾望都さん原作の漫画が原作で、古典戯曲などリメイクが

得意ですが、新感線も古典をアレンジした「いのうえ歌舞伎」が人気です。



言葉のリズム(野田 秀樹&桑田佳祐 )

野田 秀樹さんが、1955年生まれ、サザンの桑田佳祐さんが1956年生まれ

と同じ位の年齢です。



放送された「半神」は、オール韓国人キャストにより韓国語の舞台です。

野田 秀樹さんが、演出は、韓国語にリズム感があり、

演出し易かったとか。



野田 秀樹さんの「言葉使い・遊びは」は、韻やリズム感を巧みに表現し

桑田佳祐さんは、歌に日本語で独特のリズム感の世界を作り出しました。

お二人は、奇しくも、同時代に歴史・世相と言うモノが創造した「エッグ」と

言えるかも知れません。


※東京芸術劇場×明洞芸術劇場  国際共同制作「半神」
脚本・演出:野田秀樹     原作・脚本:萩尾望都
出演:チュ・イニョン/チョン・ソンミン/オ・ヨン/イ・ヒョンフン/
イ・ボンニョン/パク・ユニ/イ・スミ/ヤン・ドンタク/キム・ジョンホ/
キム・ビョンチョル/ソ・ジュヒ/チョン・ホンソブ



コロンブスの卵&野田 秀樹の卵

「コロンブスの卵」は、大陸発見はだれにでもできると評されたコロンブスが、

卵を立てることを試みさせ、一人もできなかった後に卵の尻をつぶして

立てて見せたという逸話からきていて、誰でも簡単に出来そうな事でも、

最初に行うことは容易でないと言う事です。



何でもない、何にもない或いは誰にも解りそうにない難解で

断片的な事柄を、次第に解き証し、意味あるモノにしていく事を

「野田 秀樹の卵」と言えるかも知れません




posted by 橙花 薫 at 23:03| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月21日

映画演劇文化協会主催・ハロー・ミュージカル!プロジェクト「南太平洋」(名曲バリ・ハイの隠れた魅力)



映画演劇文化協会主催のハロー・ミュージカル!プロジェクト

「南太平洋」を20日に観劇したのですが、「ハロプロ」だから

モーニング娘のミュージカルと思ってしまいますが

映画・演劇・映像文化の発展のため、公益事業活動の一環として

行われるミュージカルツアーのプロジェクトの事です。



お得感あるミュージカル
  (一流キャスト・スタッフによる名作を、
        廉価で多くの人に)

第1回のミュージカル公演は松平 健さん&紫吹 淳さんで、

名作「王様と私」が上演され、盛況となり、今回は第2回公演となり

藤原紀香さん&別所哲也さんで、名作「南太平洋」が上演されています。



ミュージカル公演は首都圏での公演が主となりがちなので、その普及のため

一流のスタッフ・キャストによる質の高いミュージカル公演を全国各地に

入場料も廉価に抑えながら、ミュージカルの素晴らしさを伝えています。

私が観劇したのは兵庫県立芸術文化センター・阪急中ホールで

映画演劇文化協会が一部補助しているため、800席が一律4000円です。



劇団四季・宝塚歌劇なら末席料金、人気キャスト招聘による公演で

版権料の高い名作では、ちょっと考えられない料金です。

その上、豪華ではないですが、パンフレットも無料です。

主なキャスト
藤原紀香・別所哲也・太川陽介・磯部勉・渡辺大輔/藤田玲(Wキャスト) 
中根百合香/田中恵(Wキャスト)・ちあきしん 他



南太平洋

ストーリー
太平洋戦争中、南太平洋のある島が舞台で、フランス出身の農園主
エミール(別所哲也)と、島の海軍の看護婦ネリー(藤原紀香)との恋
ケーブル中尉(渡辺大輔/藤田玲)と島の土産物屋ブラディーメリー
(ちあきしん)の娘リアットと(中根百合香/田中恵)の2つの恋を
軸に島通駐屯兵隊ルーサー(太川陽介)とブラケット大佐(磯部勉)を
中心とした島の通駐屯兵隊・従軍看護婦・島民が絡んでいく構図になっています。



名作

1949年初演のブロードウェイミュージカルでトニー賞を受賞し、

映画も大ヒットし、「魅惑の宵」「バリ・ハイ」、キリンビールのCM

ソング「ハッピー・トーク」など名曲が素晴らしく、日本でも何度か

舞台化されていまが、殆どが東宝・宝塚歌劇系の舞台化で

色んな意味でよく今回舞台化できたなァと言う感じです。



バリ・ハイ

「魅惑の宵」は余りにロマンチックで有名な曲なのですが、今回

この公演で、「バリ・ハイ」のミュージカル曲として魅力に気付かされました。

「バリ・ハイ」は舞台の島の前に広がる特別な島の事で、パラダイスでもあり



ストーリーに戦況変化と言う暗雲をもたらす恐怖・悲劇・不安・勝利

歓喜の象徴ともなり、その曲が劇中何度も流れるのですが、恋の甘い香り、

南国のんびりムード、恋に行方のミステリアス、戦況変化の不安・恐怖

帰還の歓喜とアレンジにより千変万化に変化していきます。



映える人・藤原紀香

宝塚歌劇出身の女優として活躍するケースや近年多くなってきている

ミュージカル(劇団四季)出身男優で市村正親さん、鹿賀丈史、石丸幹二さん

などテレビ・映画で活躍する人が多くなり、本田美奈子さんのように

アイドル歌手からミュージカル女優に転身ケースは多いですが、



ドラマ女優を本業としながらもミュージカル女優として人気や実績を得るのは

難しいことですが、近年実績を残している双璧が、米倉涼子さんと藤原紀香さんでしょう。

ミュージカル女優と違い、ダンス・歌などのテクニカルな部分ではどうしても

ハンディがありますが、ドラマ、舞台、ミュージカルなども演劇と言う

総合表現芸術なので、それも増して余りあるモノがあれば、十分に太刀打ち出来ます。

米倉涼子さんの「CHICAGO」も観劇しましたが、二人ともその存在感が

半端なく凄く、今回も藤原紀香さんもダンスしても歌っても映える人なのです。



MBSごぶごぶ・セレブの街 「芦屋をドライブ」での
   藤原紀香さんエピソード


藤原紀香さんが学生時代に阪急芦屋川近く定食屋「三栄」の「タレ焼き丼」が

好きで良く通ってたそうで、その女将からのエピソード。

藤原紀香さんは気さくにがっつり系でよく食べたそうですが、その前に

男子高校生などがすわると、その抜きん出た美しさに緊張して男子高校生は

紀香さんが食べている間は何にも食べれず、紀香さんが店を出ると初めて

「ふゥー」とため息をついて食べだす事がよくあったそうです。



乱暴な表現ですが、序ノ口が横綱に立ち向かうようなもので小細工では

では勝負にならない感じで、声の迫力も、ちあきしんさんの歌唱指導の貢献もあり、

合唱でも存在感があり、ブロードウェイでなかなか日本人が、大成出来ないのは

テクニカル・表現では負けてないのに、生声だけに、その体格差を

無視出来ないものはあります。



別所哲也

藤原紀香さんもに通じますが、ドラマ中心で活躍し、近年、

ミュージカル男優として確固たる地位を築き、元々イケメンだけに、

年齢とともに重厚さが加わり、キザにならなく、様になるのです。

別所哲也さんは、90年、日米合作映画「クライシス2050」で



ハリウッドデビューも果たしましたが、作品的に恵まれず、

英語力・身長など条件にも恵まれ、ハマり役さえ見つかれば

米映画の渡辺謙さん、米ドラマの真田広之さんに続く

アメリカでも活躍の実力・可能性にある最右翼の男優さんだと思います。



細雪コンビが凄い・太川陽介&磯部勉

太川陽介さんと磯部勉さんは、以前に観劇報告していた

舞台「細雪」出演コンビで、磯部勉さん(頼りない夫&大佐)、

太川陽介(ちょい悪若ぼんぼん)と同じような役柄で、この二人が



話を手堅く、そして笑いも受け持ち、磯部勉さんは

メルギブソンなど有名外人俳優の声優もしているので、声を

聞いただけで、外国映画の雰囲気を漂わせ、非常に効果的。



渡辺大輔(ケーブル中尉)

Wキャストで私が観たのは、ケーブル中尉役は渡辺大輔さんで

ウルトラマンメビウスでデビューし、舞台中心に活躍する俳優さんです。

恋と任務の狭間で生真面目な青年中尉が印象的で、ネタバレになりますが

ケーブル中尉とリアットの恋が悲恋に終わり、アンコールで二人が

登場し、デュエットダンスした時は、何故か涙が涌きだしました。



可能性のある俳優さんだけに、登場シーンで、太川陽介さんとの絡みで、

ケーブル中尉が返事と間だけで何度も笑わせるシーンがあるのですが、

渡辺大輔さんがコンマ・・以下の僅かなズレがあり、これがピッタと合えば

もっと爆笑が取れると思います。

これが、最初の掴みだけに、もっと役柄が魅力的になると思います。

磯部勉さんや太川陽介さんは、そんな処にベテランの冴えを見せます。

「笑い」って難しいなァとも思います。



カーテンコール

藤原紀香さんは、西宮で地元凱旋公演の最終日、前日は

御両親が観劇に来るなど、万感溢れるモノがあり、涙で

何度も「ありがとう」と言っていました。



番外編

NHK・BSプレミアムドラマ「ある日 、アヒルバス」で共演中の

トリンドル玲奈さんが東京公演を観劇したり、兵庫県立芸術文化センター・

大ホールで、このセンター芸術監督である佐渡裕さんが「椿姫」を公演中で、

藤原紀香さんがそれを観劇したお礼でしょうか、今日の公演終了後に

佐渡裕さんから差し入れのシャンパンが届いていたとか。



藤原紀香さんが「南太平洋」の稽古場に、その場の全員に行き渡る様に

仲良しのはるな愛さんの店のお好み焼き、焼きそばを80食、差し入れ

天海祐希さん、菅野美穂さんのような気風の良い「女前」を見せました。

一般人には、伺い知れない世界の裏部分ですが、芸能人も腕や才能は勿論ですが

細かな気遣いや礼儀の積み重ねが、仕事へのオファーにも影響するようです。



若い頃こき使われたADなどが、出世して出演権限を持つ幹部となり、

その時のちょっとした励ましや優しさをずっと忘れらず、恩を返したり、

その逆で干したりするケースも良くありますからね。



posted by 橙花 薫 at 23:17| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする