2017年06月10日

ビーバップ!ハイヒール・京都庭園ミステリー 仕掛けられた美しき罠



6月8日放送のABC「ビーバップ!ハイヒール」は、

庭園デザイナーの烏賀陽百合さんをゲストブレーンに迎え



「京都庭園ミステリー 仕掛けられた美しき罠」でした。

世界の人々を魅了する京都の庭園は、美しいのは、勿論

その背景を知って鑑賞すると、より深い感動があります。


詩仙堂

詩仙堂
京都観光のなかでも日本庭園は外国人も含め、人気の高い
観光スポットですが、数々の名園のなかでも特に有名なのが
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で星を獲得しているのが
詩仙堂の庭園で、敷き詰められた白石と刈り込まれた植木が美しい
庭園ですが、部屋からその風景を望むと柱や屋根が風景を切り取り、



襖絵のようにみえる仕掛けが施され、建物は庭のために特別に
設計されたものであり、水の音がするが部屋からは見えない、
庭の片隅に滝がある「洗蒙瀑」と呼ばれる庭園技法で、
「ししおどし」も建物からは見えないところに作られています。
姿を隠して、音だけを聞かせることで煩悩など邪な心が洗い流
されるとされています。



南禅寺・方丈庭園
約700年前に創建された南禅寺の方丈庭園の枯山水は
龍安寺石庭と同様に、右に向かって寺塀の高さが段々と低くなって
いて、又、庭石も少しづつ、小さいのが配置され遠近法を使って、
広く見せるような仕掛けが施されています。
遠近法は東洋と西洋でそれぞれ発達し、東洋の技法は飛鳥時代、
西洋の技法は桃山・江戸末期・明治の各時期に日本に伝来したと
云われています。



「自然の風景をいかに表すか?」というのは日本の庭の特徴で、
ベルサイユ宮殿などが解り易いですが、西洋の庭は人の手が
入ったことを見せています。
池泉庭園は、水を巡らせますが、枯山水は水を使わずに、
水を感じさるイメージの世界を演出しています。


浄瑠璃寺

浄瑠璃寺
木津川市の山の中にある浄瑠璃寺は歴史ある古刹で、本堂には、
平安時代に作られた国宝の9つの仏像「九体阿弥陀如来像」が安置され
現在は本堂も参拝できるますが、元々は立ち入り禁止でした。
これは「極楽浄土」を再現したもので本堂側が彼岸、参拝客側は此岸と
なっていて、さらに仏の顔を直接見るのは不敬とされ、建物のひさしで
顔が業と見れないようにしてあり、参拝方法は池の向こう側から見ると
いうもので、池に仏像の顔が反射して見えるようになっています。


金地院

金地院
東山にある南禅寺の塔頭で、見事な枯山水があるますが、
よく見ると立体的に配置された石の中、庭の中央に一つ
異質な平らな長方形の石が置いてあります。
これは徳川家光が上洛することになり、それに相応しいもの
と作られ、茂みの奥には東照宮の分社があり、家康の遺髪と
念持仏がまつられ、平らな長方形の石は「遥拝石」という名で
東照宮に向かって礼拝するための石です。


東福寺

東福寺・本坊庭園
700年以上の歴史を誇り、日本を代表する禅寺の東福寺の
本坊庭園は、数ある京都の庭園の中で、ひときわ異彩を放って
いて、「庭園の常識を覆した」ともいわれています。
僧侶の住居である禅宗の方丈には、古くから多くの名園が残されて
きましたが、方丈の四周に庭園を巡らせたものは、東福寺本坊庭園のみです
後に昭和を代表する作庭家となった重森三玲が手がけた名庭です。
昭和9年に「室戸台風」が襲撃し、東福寺の景観は荒れ果てていて



昭和13年に庭の修繕依頼したのが、重森三玲さんで、寺からは
一切の無駄をしないという禅寺の教えがあり、廃材を余すこと
無く使うようになどの依頼を受けていましたが、本来、日本庭園は
自然の石を使いますが、廃材の中には建物の支柱に使われた
自然には存在しない円柱型の石もあり、考えた結果、東庭に
「北斗七星」で、宇宙を表現し、北庭では敷石に使われていた
四角い石と苔で「市松模様」、人工物の四角い石が徐々に苔に覆われ、
やがて、消滅し自然そのものと一体化していく様子を表現、



このデザインは別の庭にも取り入れられている枯山水に市松模様の
サツキをあしらった庭園は伝統と革新が見事に調和した京都を
表現してるかのようであり、重森さんは「その時代だけの
モダンではなく、永遠のモダンを作る」と語っていたそうですが、
今では、創建年代にふさわしい鎌倉時代庭園の質実剛健な風格を基調に、



現代芸術の抽象的構成を取り入れた近代禅宗庭園の白眉として、
広く世界各国に紹介されています。
東福寺の庭は、重森三玲さんはボランティアで直し、東福寺以外にも
私財を使って修復などをしていて、収入は奥さんが下宿屋を
開いて支え、そこにはかすみ草のような内助の功がありました。



光明院・波心庭
東山区にあり、庭は50個近くの石が点在し、その大きさも
バラバラで、初めて訪れる人はまず違和感を感じますが、
全て計算されておかれていて、「三尊石」という石で
3体の仏像を表す枯山水の技法で、庭にはこうした石組みが
合わせて3ヵ所に存在し、この三尊石からつなげると
放射状の線となっていて、光の線を表し「仏の加護」を表現し
どの部屋から見ても美しい庭園になっています。
「両界曼荼羅」の世界観に通じるモノがある気がします。
この庭も重森三玲さんの作庭です。


天龍寺

天龍寺・曹源池庭園
右京区にある天龍寺の1000坪もある「曹源池庭園」にも
仕掛けがあり池の所にある荒々しく置かれている石は
滝を表す石と、さらに鯉魚石もあり、滝を上る鯉で、
登龍門を表現しています。
「登龍門(とうりゅうもん)」とは、成功へといたる難しい関門を



突破したことをいう中国の故事で、特に立身出世のための関門、
その糸口という意味で用いられ。「鯉の滝登り」ともいわれます。
日本庭園では、石に意味や役割を持たせており、庭の魅力は石の
魅力に繋がり、又、道の作り方によって格式が異なり、
真・行・草の順で、格式が高いのは「真」と呼ばれる切石で
隙間なく作られたものです。
「ブラタモリ 〜嵐山はナゼ美しい」では、天龍寺の借景と崖が
語られていましたね。


大徳寺黄梅院

黄梅院・直中庭(じきちゅうてい)
大徳寺の塔頭寺院で、織田信長が初上洛の際に、父・信秀の
追善菩提のために小庵「黄梅庵」を建立し、本能寺の変で、信長が
急逝すると、羽柴(後の豊臣)秀吉が、増築し「黄梅院」としました。
「直中庭」は、千利休が62歳の時に作られたと伝える苔一面の



枯山水庭園で、豊臣秀吉の希望で、秀吉の軍旗「千成瓢箪」
を象った池を手前に配し、加藤清正が持ち帰った朝鮮灯籠が
据えられていますが、この灯篭は、朝鮮出兵から加藤清正が
持って帰ったものですが、実は多くの犠牲者が出て船が軽く
なりすぎ、船の重りにしたもので、単なる灯篭でなく
朝鮮出兵の歴史を物語る歴史遺産とも言えます。

庭園を楽しむ京都宿


京料理・京の宿 菊水

京料理・京の宿 菊水
館内には名作庭家「七代目 小川治兵衛」が手掛けた約400坪の
庭園があり、庭園内には自由に入れ、庭園散策や写真撮影を
楽しめます。


三井ガーデンホテル京都三条

三井ガーデンホテル京都三条
庭園浴場があり、女子浴場からは「ししおどし」が見え、
ロビーやレストランからも庭園を望めます。


仁和寺御室会館
世界遺産に泊まって夕食・朝食付♪ 
早朝境内貸切散策!


仁和寺御室会館
仁和寺御殿・庭園の無料拝観券付で、仁和寺の開門
時間(7:30)前に境内を散策でき、早朝の澄んだ空気の中、
国宝や重要文化財のお堂、日の出に重なる五重塔は
厳粛な雰囲気を醸し出します。


御所西 京都平安ホテル

御所西 京都平安ホテル
アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・
ガーデニング」が選ぶ 2016年日本庭園ランキングでは、
このホテルは、日本庭園が4位にランクインし、5年連続
トップ5入りを果たしています。


京料理とお庭の宿 八千代

京料理とお庭の宿 八千代
館は本館と新館があり本館の客室からは稀代の作庭師、
「植治」こと小川治兵衛の庭園や四季に彩られた東山が
楽しめます。


翠嵐 ラグジュアリー
コレクションホテル 京都


嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都
茶寮の隣には純日本庭園が広がり、その奥には嵐山御殿と称された
「旧延命閣」を 生かしたレストラン「京 翠嵐」があり、
茶寮「八翠」 のテラスからは、嵐山、渡月橋や川を行き交う舟を
眺めることができます。




posted by 橙花 薫 at 00:00| トレンド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする