2016年08月27日

ライフワーク的ドラマを考える(西村京太郎サスペンス・十津川警部シリーズ)



TBS人気の2時間ドラマ「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ」で

部下と言うより盟友である亀さんこと「亀井警部補」役の伊東四朗さんとの

名コンビで、主演の十津川警部役をライフワークのように演じ続けてきた

渡瀬恒彦さんが降板するとのニュースを見ました。



二つの長期人気ドラマ・シリーズ
  「十津川警部シリーズ」


西村京太郎さん原作で、十津川警部が活躍する長期人気ドラマ・

シリーズと言えば、TBS「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ」と

テレビ朝日「西村京太郎トラベルミステリー」です。

トラベルミステリーは、その名の如く、電車・時刻表の謎解きが



大きな焦点であり、犯人の視点が多く、それを十津川班が解決する

刑事ドラマ的な描き方が多いですが、こちらは、サスペンスと冠した

ように、十津川警部&亀井警部補を始めとする十津川班のプライベートや

生活や心情など刑事の人間ドラマ的に描かれる事が多く、謎解きはありますが

十津川班対犯人の心理的葛藤に重きが置かれ、気持ちのぶつかり合い、

時には犯人や関係者と友情的な気持ちや恋に陥ることもあります。



初回から同一のコンビ

トラベルミステリーは、66作となっていますが、

三橋達也さん&亀井刑事・愛川欽也さんコンビで、十津川警部を33作迄演じ、

その後、高橋英樹さん&亀井刑事・愛川欽也さんで第57作迄演じ、

第58作からは、高橋英樹さん&亀井刑事・高田純次さんコンビで



演じていて、「西村京太郎サスペンス 」では、何と

渡瀬恒彦(72才)さん&伊東四朗さん(79才)との名コンビで、

1992年の初回から約四半世紀に亘り、同一コンビで、これまでに

計54作品で演じ続けています。



一抹の寂しさ

降板理由は、報道されているように、渡瀬恒彦さんが、がん闘病しながらの

仕事で、人気シリーズを多く持つだけに、体調とスケジュールの都合による

ご本人&テレビ局の苦渋の決断であり、仕方がないのですが、

すでに「新・十津川警部」として55作「西村京太郎サスペンス・伊豆・



下田殺人ルート」(仮題)の撮影が進んでいるそうです。

渡瀬さんから主役を受け継いだのは内藤剛志さんで、新たな

十津川警部を見せてくれると思いますが、一抹の寂しさを

覚えてしまいます。



蟹江敬三(苦肉の策)

TBS「世直し公務員 ザ・公証人」では、渡瀬恒彦さん扮する元検事の

公証人・真山壱成が、蟹江敬三さん扮する元判事の同僚・天野正直と

ともに事件を解決していくドラマで、第1作から第11作迄、続きましたが、

蟹江敬三さんが亡くなり、第12作目では、のタイトルが、

「新・世直し公務員 ザ・公証人」となり、真山の娘として

谷村元子弁護士役の酒井美紀さんと、元子の上司・神崎耕介弁護士

として岩城滉一さんが加わりました。

又、テレビ朝日「おとり捜査官・北見志穂」では

松下由樹さん演じる女刑事の北見志穂と蟹江敬三さん演じる相棒の

袴田俊郎刑事の名コンビで、第1作から第18作で演じましたが



蟹江敬三さんが亡くなり、第19作目では、タイトルが、「おとり捜査官」

となり、水野美紀さん演じる香坂凛が北見の相棒となり、袴田の役割を

担っていますが、いずれも人気シリーズで、ファンも多く、簡単に打ち切る事も

出来ず、長年のイメージが定着していて、キャスティング・設定にテレビ局の

苦肉の策的 な苦労が伺え、先程の内藤剛志さんも含め、代わりを担うのは

大変だと思います。



連続ドラマ・警視庁捜査一課9係

テレビ朝日連続人気ドラマ・シリーズ「警視庁捜査一課9係シーズン11」

(2016年4〜6月放送)やドラマ「おみやさんSP」(2016年2月放送)

なども、撮影の合間をぬっての病院通いと投薬による治療を

続けながらの撮影だったようで、アナザーストーリーズ



「映画“男はつらいよ”〜寅さん誕生 知られざるドラマ〜」での

渥美清さんもそうですが、長年ファンに支持され、ある意味、別人格化した

人気キャラを演じる俳優の宿命を背負いながら、困難と闘う不屈の精神力や

生き様に心動かされるものがあります。



十津川刑事の肖像(十津川捜査班)

フジテレビ系の2時間ドラマで、最初は「十津川刑事の肖像」で、現在は、

改題され「十津川捜査班」のなっていて、第10作が最近放送されました

高嶋政伸が主演で十津川刑事を演じていますが、十津川警部の若き時代を

描き、第1作から第6作まで平塚班所属の十津川が、第7作から十津川班班長と

なり指揮を取り、悩みながらも、刑事として成長する姿が描かれています。



実は、TBS「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ」54作品が作られ

再放送などでみると、初期の頃は、渡瀬恒彦さんの十津川警部は

やんちゃな刑事と言う感じで、シリーズを重ねるにつれ、自然と重厚、

老練な十津川警部に変貌していく姿が長期シリーズならではの魅力です。

一方、TV朝日「タクシードライバーの推理日誌」も、現在、シリーズ39作品が



製作されている渡瀬恒彦さんの人気シリーズですが、元刑事という経歴を

持つタクシードライバーが、美人乗客が関わる事件を、その乗客に好意を

寄せながら、実は、殆ど美人乗客が犯人と言う変わらないと言う

良い意味で、寅さん的ワンパターンのドラマである点も興味深いです。





posted by 橙花 薫 at 22:45| TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする